最近、災害が多く去年だけでも台風や豪雨での水害が多数ありましたね。
それって他人事ではありません。
今年もしかしたら今お住まいの地域でも台風があるかもしれないですし、豪雨があるかもしれませんよね。
もしそのような時雨漏りが起きてしまったら…。
そう考えるととても不安。
もしも今お住まいの大切な我が家が雨漏りしてしまったら、それは全額実費なのでしょうか?
それとも保険請求ができるのでしょうか?
今回は雨漏りした場合に保険請求はできるのか?
また、万が一雨漏りをした時に損をしない為の保険請求について詳しくお伝えしたいと思います!
■目次
雨漏りって何の保険が使えるの?




雨漏りは、実は火災保険を使う事ができます。
「火災じゃないのに、なんで火災保険?」と思うと思いますが、火災保険は火災の時だけじゃないんです!
火災保険は火災以外にも、積雪や台風、竜巻などの突風、洪水などの浸水も含まれています。
すごい!!オールマイティな火災保険って素晴らしいですね!
ただ、雨漏りならなんでも火災保険が使えるわけではありません。
全部保険が使えないのは残念ですが、火災保険が使える場合と使えない場合にについてご紹介します。
火災保険で請求できる場合
火災保険が使える一例をお伝えします。
- 台風などの大雨で屋根が壊れて雨漏りした
- 強風で屋根に飛んできた物があたり雨漏りした
- 雹がふってきて穴が空いた
など、災害が原因での雨漏りは、基本火災保険の対象になります。
火災保険が請求できない場合
逆に保険請求ができない例をご紹介します。
- 災害が理由ではなく経年劣化で雨漏りした場合
- 施工不良や建てたばかりの家で雨漏りした場合
- 診断結果、災害で雨漏りしたという結果が出なかった場合
ここで見てわかる通り、災害が理由ということが結果として確認できなかった場合は台風や豪雨で雨漏りしたとしても、保険請求ができません。
んん〜、災害で雨漏りしたのにそれが認められなかった場合、すごく残念ですね。
また「お家が古くなって雨漏りしはじめた」というケースは残念ながら対象外になります。
雨漏りの保険請求に有効期限はある?

雨漏りしていつまでに保険を請求しなければいけないという決まりはあるのでしょうか?
答えは…あります。



実は保険請求ができる期間は3年間と決まっています。
3年間をすぎたらまず保険請求はできません。
また、雨漏りが始まったらまず早めに保険会社に問い合わせましょう。
雨漏りが起きてから期間が経ちすぎると【災害で起きた雨漏り】なのか、【経年劣化による雨漏り】なのかの判断がつかなくなります。
最悪台風や大雪などで雨漏りして保険で負担額が減るはずだったのに、時間が経ったことで保険の審査が通らず全額実費になる可能性もあります。
まず雨漏りしたらすぐに保険会社に相談するのが1番かもしれませんね!!
雨漏りでの保険請求はどれくらい戻ってくるの?

雨漏りして修理やリフォームするととても高額になります。
できれば全額保険でまかなえれば…。
そう思いますよね?実際は全額戻ってくるのでしょうか?
保険会社によって、または契約した内容によって戻ってくる金額は変わってきます。
まずは保険会社に問い合わせてみましょう。
多くある保険の内容をご紹介します。
免責金額がある保険の場合
大手の三井住友海上や損保ジャパン日本興亜など多くの会社が免責という契約者の一部負担を取り入れている所が多いです。
免責とは保険を請求する時にかかる自己負担のことです。
例えば、雨漏り修理で40万円の金額がかかったとします。
免責金額が5万だった場合、
- 5万円は自己負担
- 受け取れる保険料は35万円
ということです。
例えば、雨漏りの修理に3万円の金額がかかったとします。
免責金額が5万であれば、全額自己負担となり、保険金は貰えません。
保険を契約する時に、大体ご自身で免責金額を決めている場合が多いです。
もしわからなければ保険証券で確認するか、保険会社に確認してみましょう。
損害した金額が20万円以上の場合
もうひとつ保険によっては修理金額が20万円以上でないと保険が使えないものもあります。
ここで気をつけないといけないことがあります。
仮に20万5千円かかったとします。
5千円しか戻ってこないから、保険請求するの面倒でやめてしまうという誤った認識をしてしまう方がいらっしゃいます。
ちょっと待ってください!
この修理金額が20万円以上というのは、「20万円を超えれば全額保険で負担してくれる」ということです。
さきほど例にあげた20万5千円の修理金額がかかったとすれば、20万5千円保険が負担してくれるということです。
今入っている火災保険が免責の金額があるものなのか?20万円以上で保険が請求できるものなのか?
万が一の時のために今契約している保険を確認しておくと良いかもしれませんね!
雨漏りの保険請求はご自身で行いましょう

実は火災保険の申請はご自身でしかできません。
なぜかというと火災保険を使えば色々な所が直せると考える悪徳業者がいるからです。
最近保険請求ができると断言してリフォームの話を強引にする勧誘業者があとをたたないようです。
ちょっと前に豪雨で屋根が壊れてしまった家屋が沢山ありましたよね。
この時も突然リフォーム業者が勧誘に来るというのが後を経たなかったようです。
住宅修理などに関し、「保険金が使える」と言って勧誘する業者とのトラブルが増加しています。
日本損害保険協会というところが注意喚起と今までのトラブル事例なども案内しています。
トラブルに合わないよう確認しておくと良いかも知れませんね。
保険が請求されないかもしれないのに、必ず全額保険で修理しますと話す業者などもいるようなので注意が必要です。
雨漏りの保険請求の仕方

初めての保険請求に不備なくできるか不安になるかもしれません。
これから火災保険で雨漏りの保険請求の仕方についてお話しします。
順番としては
- 保険会社に災害で雨漏りしたことを連絡する
- 保険会社から届いた書類を記入して返送する
- 保険会社の被害を確認する担当の方に雨漏りを調査してもらう
- 保険金の金額が確定したら入金される
この順序にはなりますが、保険請求の書類は保険会社に確認しましょう!
また必要書類の中には、修理の見積もり書や雨漏りの原因の被害箇所の写真が必要になります。
悪質なリフォーム業者も最近は多数いるので、複数の業者に見積もりを頼んだほうがより安心です。
また火災保険の請求に関わるリフォームをした経歴が多数ある業者を選ぶようにするとより安心ですね。
雨漏りしたときの保険請求に関するまとめ
今回のポイントは、以下の4点です。
- 自然災害で雨漏りした場合は保険請求できるが、家の経年劣化や、施工不良などでの雨漏りは保険請求は基本できない
- また保険請求の有効期限は被害にあってから3年以内
- 金額によっては保険請求できない場合もある
- 保険請求はご自身で行う
保険請求はなかなか面倒ですが、万が一雨漏りしたとしても場合によっては保険請求できる可能性もあります。
今契約している火災保険が雨漏りに対応しているか、もし良ければこの機会に確認してみませんか?
わからない事はまず契約している保険会社に聞くのが1番です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。