雨漏りが発生したら、そのまま放置しないで早めに応急処置が必要になります。
本来なら少しでも早く業者さんに雨漏りの調査と修理をお願いし、根本から直してもらうのが理想です。
ですが、このような方も多いかと思います。
- なかなか業者さんにお願いする時間がない
- 金銭的にすぐは難しい
その場合、自分である程度修理し、それ以上雨漏りの被害を広げないように工夫する必要があるでしょう。
ご自分で修理するときにおすすめの雨漏りの補修テープがあるのはご存知ですか?
今回はその雨漏りのおすすめの補修テープとその使い方をお話しいたします!
■目次
まずは雨漏りの原因を特定しよう

雨漏りの修理を行う前に、まずは雨漏りしている場所を特定しましょう!
雨漏りは屋根や壁の隙間から雨水が入り込み、そこから発生していることが多いです。
どこから水が入ってきているのかを探し、そこの隙間を埋めることでそれ以上の雨水の侵入を防ぎます。
この特定が大切で、全然違う場所を補修してもまた雨漏りが発生してしまうので、雨漏りしている場所を確実にふさぐ必要があります。
雨漏りが発生場所を突き止めて修理するために、屋根やはしごに登ってくまなくチャックする必要があります。
屋根に登るとなると、お家の高さによって変わりますが、最高で10m近い高さのものもあります。
万が一落ちたりしないように、一人で作業はせず、ヘルメットをかぶる、安全靴などの滑りにくい靴を履く、命綱をつけるして、くれぐれも安全に作業してください。
自分で作業する場合、一人ではやらずに、ご家族や近所の方などに声をかけ、地上で待ってもらってください。
万が一が起きた時、一人だと気づいてもらうのに時間がかかり、最悪の事態になってしまうかもしれません。
それを回避するためにも、安全に、複数人で作業するようにしましょう!
難しいようであれば、遠慮せずに、業者さんに相談するのをおすすめします。


瓦屋根の場合

瓦屋根の場合、瓦が割れていたり、ヒビが入っていないかを探しましょう。
また、棟瓦のもズレないか、棟瓦も下の漆喰が剥がれていないかもチェックしましょう。
※棟瓦(むねがわら):屋根の中心の高くなっているところ
※漆喰(しっくい):白い部分
ストレート屋根の場合

引用:外壁塗装専門店ラクスト
ストレート屋根(瓦ではない平らな屋根)の場合も、ストレート部分にヒビが発生することがあるので、ヒビがないか探しましょう。
ストレート屋根やトタン屋根の棟板金は、強風にあおられると浮き上がって隙間ができることがあります。
なので、棟板金の浮きも調べておきましょう。
※棟板金(むねばんきん):屋根の高い部分を覆っている屋根材
壁の状態もチェック!

壁は、外壁の塗装が剥がれていないか、ヒビが入っていないか、重点的に調べます。
パネルやタイルの素材を繋いでいる壁の場合、素材同士のつなぎ目にシーリングというボンドのような素材を使うことで、防水効果を高めています。
このシーリング素材は年月が経つと劣化してしまい、ヒビがはいったり、剥がれたりしてしまいます。
そのため、シーリング部分にヒビやはげがないかくまなくチェックしましょう!
瓦やストレート、壁にヒビが入っていた場合、防水テープで隙間を埋めることができます。
シーリングの劣化によるヒビはシーリングを打ち直すことで対応します。
しかし、雨漏れの原因を突き止めるのはプロでも難しいと言われています。
建材によって使用する補修用テープの素材が変わる

壁や屋根にヒビ、隙間を見つけたら、防水テープでそれらをふさぎ、雨水が入り込み、雨漏りが発生するのを防ぎましょう。
防水テープはホームセンターで購入できます。
防水テープを買いに行く前に調べておきたいのは、防水テープには素材によって貼り付けられるものが違います。
向いていない素材に防水テープを貼っても、剥がれてしまい、せっかくのテープがもったいないことになってしまいます。
例えば、セロハンテープは紙などには貼ることができますが、布やザラザラしたところにはくっついてくれませんよね。
それを同じように、防水テープにも貼れる素材と向いていない素材があるんです。
そのため、買いに行く前に必ず「使える素材なのか」を確認してから購入するようにしましょう。


では、屋根の素材にあったテープを、ご紹介します。
【素材別】修理におすすめの防水テープ

防水テープにもそれぞれ特性があるのを確認したら、次はいよいよ防水テープを買いに行きましょう!
でも、何がいいかわからない方もいるかと思います。
そこで、雨漏りでおすすめの防水テープをいくつかご紹介します!
瓦屋根は二トムズM506

柔らかい素材なので、瓦のカーブにも貼り付けやすく、馴染みやすいというメリットがあります。
強い粘着力ではがれにくく、暑さや寒さにもよく耐えることができます。
ストレート、瓦屋根両方に使えるセメダインの補修材

引用:セメダイン屋根シール
セメダインの屋根シール 補修材、こちらはストレート屋根、瓦屋根両方に使えるテープです。
色は濃い灰色。ヒビ割れの修理だけでなく、ずれの防止にも使えます。
トタン屋根には二トムズ トタン屋根補修テープM5201/M5202

引用:二トムズ屋根補修テープ
トタン屋根用に作られたテープなので、トタンに安心して使うことができます。
雨風にも強い耐久性があり、気候の変化にも強いという特徴があります。
粘着力も強いので、隙間をしっかり防いでくれます。
壁のヒビ割れはセメダインひび割れシール

壁の修理なら、セメダインのひび割れシール!
色は白と灰色の2色、使いやすいと評判の高いテープです。


防水テープの使い方

基本的にどの素材のテープも、事前に貼り付ける場所を雑巾などでキレイに拭きあげて、水分や油分を拭き取りましょう。
貼り付ける場所が汚れてしまっていると、テープに汚れがついてしまい、せっかく貼ったテープがはがれてしまいます。
キレイにして、テープを貼り付けたら、上から手や付属のローラーなどでしっかり押さえて力を加えましょう。
また、貼り付けたときに隙間に空気が入らないように、手やローラーなどで押さえながら貼り付けるとキレイに貼ることができます。
自分でできる補修用テープの使った修理方法まとめ
防水テープでの補修はあくまで、応急処置となります。
雨漏りの原因は素人では、見ただけではなかなか見つけることも難しいです。
見つけたとしても、他にも、雨漏りしているところがあるかもしれません。
また、室内に水が滴っていないため、気づいていない雨漏りがある可能性もあります。
雨漏りをそのままにしておくと、大変なことになってしまします。
入ってきた水分が家の木材を濡らし、腐らせてしまったり、そこにシロアリが来たりと、最悪の場合、家が壊れてしまうことも…。
それらを防ぐためにも、できるだけ早めに業者さんを呼んで、雨漏りの調査をしてもらい、修理をお願いすることをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。