一度雨漏りが起こると、雨が降るたびに心配になるし、大事な家に雨漏りがしていると思うだけで気持ちが滅入りますよね。
毎日暮らす家なのに、雨漏りを修理せずにそのままにしている家って結構多いんです。
「面倒だし、修理にいくらかかるかわからないし…」
なんて放っておくと、最悪は家に住めなくなってしまう可能性もあります。
今回は以下の3点について解説していきたいと思います。
- 雨漏りを放置してはいけない理由
- 雨漏りが起こりやすい場所とその修理の費用
- 雨漏りが起きたらまずするべきこと
雨漏りで大切な家が奪われないためにも、この記事を読んですぐに行動を始めましょう!
■目次
雨漏りは絶対に放置してはいけない!

雨漏りが起きているのに気づいても、実はその被害は目に見えている場所だけではありません。



修理もいくらかかるかわからないし、そんなに沢山の水が入ってくるわけじゃないから、とりあえず雑巾をおいてしのいでるって言ってたわ。

少しだからと言って雨漏りを放っておくと、もっと大変なことになるんだ。
雨漏りを放置していると、以下のようなことが起きてしまいます。
■家が脆くなる
部屋の中にぽつぽつと雨が入ってくるまでには、雨は家の色々なところを通ってきます。
木造の家は木が腐ってしまい、鉄骨の場合は鉄が錆びてしまいます。
そうすると家が地震の揺れや風などに弱くなり、ひどくなると天井や床が抜け落ちたり、最悪の場合には倒壊の危険もあります。
また、壁の中にある断熱材が腐ってしまうこともあるので、家の機能低下にもなってしまいます。
■シロアリが発生する
シロアリは湿った木材が大好物で、雨漏りによって湿度が高くなったことによって住み着きやすくなります。
木材をエサにして食べてしまうので、腐るのと同様に家が傾いたり倒壊する恐れがあります。
■シミが広がる
雨漏りによって、天井や壁紙にシミができます。
放置しておくとそのシミはどんどん広がり、部屋の雰囲気や見た目が悪くなってしまいます。
■漏電する
電気が通っているところに雨水が入り込むことによって起こります。
漏電することで電化製品が壊れ、さらには感電したり、部屋の隅にたまっていたゴミやほこりから発火して火事になる危険もあります。
■カビやダニが発生する
湿度が高いとシロアリだけでなくカビが発生します。
そのカビをエサとするのがダニです。
カビやダニは、住んでいる人に感染症やアレルギーを発症させる原因になります。
咳や頭痛といった症状が出るなど、健康に害を及ぼします。



雨漏りを放置することがどれだけ怖いことなのかが、よくわかったわ。
雨漏りが起きやすい場所

次は家の中で雨漏りが起きやすい場所とその原因をご紹介します。
天井・屋根
「雨漏り」と聞いて1番最初にイメージするのが天井からの雨漏りだと思います。
天井による雨漏りは
- 台風などで屋根の一部が壊れる
- 屋根の防水の劣化
- 屋根が水がきちんと流れる構造になっていない
などの原因で起こります。
壁
経年劣化によって壁にひびが入ったり、壁の隙間を埋めているコーキングが弱くなってしまうことで雨漏りが起こります。
建物の防水性や気密性をあげるために隙間を埋めること。
窓
窓のサッシには防水性のあるパッキンが付いています。
そのパッキンが経年劣化によって割れたり、防水性が弱くなったりすると雨漏りし始めます。
特に天窓は普通の窓以上に注意が必要です。
- 雨があたりやすく、水が溜まりやすい
- 日光があたりやすいので、サッシのパッキンが劣化しやすい
- 結露が起きても拭き取りにくいので、窓の内側にある窓枠が腐りやすい
以上の理由から天窓は雨漏りが起きやすいと言えます。
雨どい
雨どいに砂や葉っぱなどが詰まることで、水が正常に流れなくなり、溢れてしまいます。
溢れた水は外に排出されず、近くにある壁をつたって雨漏りを起こします。
普段から雨どいの掃除をしていないと、詰まりやすくなってしまいます。
ベランダ
ベランダは劣化すると雨漏りしやすい場所です。
そのため、防水層という水をはける層の上にトップコートを塗装することで防水性を高くしています。
経年劣化によって防水層やトップコートがひび割れたり、防水効果が下がることによって雨漏りが起こります。

こんなに色々なところから雨漏りするのね。

でも、どこから雨漏りしているのかを特定するのは結構難しいんだよ。

じゃあ業者にお願いしたほうが良いってことかしら?
一体、修理っていくらくらいかかるの?

修理の内容と費用の相場

雨漏りの起こっている場所と、修理の内容でかかる費用が変わってきます。
散水調査
雨漏りの修理をする前に、必ず行うのが散水調査です。
散水調査は、実際に雨が降った想定で家に水を流し、どこから雨漏りが起きているかを発見する作業です。
調査に使う水は、家の水道を使用しますので調査費用に加えて水道代がかかります。
調査費用 | 5~35万円 |
水道代 | 1~2千円 |
散水調査をしないと雨漏りの原因となっている箇所を確実に直すことができず、再発する可能性が高くなります。
せっかく修理をしてもらったと思っても、本当は全然違うところが原因だった場合、修理の意味がなくなってしまう可能性もあります。
修理費用を無駄にしないためにも、散水調査は絶対にやっておくことをおすすめします。
天井・屋根
天井の張替え | 15~25万円 |
屋根の部分修理 | 15~25万円 |
屋上 | 25~100万円 |
足場の設置 | 3~20万円 |
壁
外壁材の交換 | 100~230万円 |
コーキングで隙間を塞ぐ | 15~50万円 |
窓
コーキング補修 | 3~25万円 |
サッシ交換 | 50万円程度 |
天窓修理 | 窓代+屋根工事代+足場代 |
雨どい
部分修理 | 10~20万円 |
全体修理 | 10~60万円+足場代 |
ベランダ
トップコートの補修 | 3~4万円 |
防水層の補修 | 10~20万円 |
全体の防水処理 | 20~40万円 |
被害の度合いや損傷個所の大きさでも費用は変わってきます。
業者を選ぶ際にはきちんと現場に立ち会って見積もりを出してもらってから決めるようにしましょう。
雨漏り修理を0円で行う方法

雨漏り修理にかかる費用の相場を説明しましたが、これらの修理を0円にする方法もあります。
瑕疵担保責任
家を建てた施工業者には、依頼した人が安全に住めるような家を建てる責任があります。
これが守られていない状態を「瑕疵(かし)」と言います。
つまり瑕疵担保責任とは、雨漏りが起きるような家を建ててしまったら、雨漏りの原因が無くなるようにする責任が施工業者に課せられているということです。
雨漏りの場合、瑕疵は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で10年保証されると定められています。
そのため、家を建ててから10年未満に雨漏りが起こっているのであれば、家を建てた業者に連絡をすれば業者の負担で修理をしてもらえる可能性が高いです。
火災保険の適用
家を購入する時に加入する火災保険が雨漏りにも使える場合があります。
例えば雨漏りの原因が台風や竜巻などの自然災害によるものは火災保険が適用され、雨漏りの修理費用が保険金で下ります。
雨漏りで火災保険を適用するには条件があるので、詳しくはこちらで確認してみてください。
雨漏りが起きたらまずするべきこと


でも雨漏りが起きたことに気づいてから、修理業者が来るまでにはどうしていたらいいの?

雨漏りに気が付いたら、それ以上被害を進めないようにやっておくことがあるんだ。
雨漏りの被害が広がらないように応急処置をする
雨漏りが起きると、家の中が濡れてしまいます。
そのままにしておくと、雨漏りが起きている箇所だけでなく床や家財まで濡れてしまいます。
被害を最小限で食い止めるために、家の中を濡らさない工夫が必要です。
家の中に水が垂れてくる時には、バケツで受け止めるというのが1番最初に思い浮かぶかと思います。
バケツの中に雑巾を入れて、周りに新聞紙を敷いておけば飛び散りも防げます。
そして以外にも大活躍するのがオムツやペットシートです。
実際にオムツとペットシートで雨漏りを防いでいる様子をご紹介します。
台風はこれからだというのにもう窓枠から雨漏り、ネットでオムツがいいらしいと見たので息子のを使ってオムツガード! pic.twitter.com/pM21bKmTJ5
— ホッチカズヒロ/発智和宏 (@k_hotchi) October 12, 2019
引用:Twitter
絶讚雨漏り活動中!
今は施設にいる母が、入院中に使用してたオムツとパットが残ってたのを思い出す😃💡
大活躍です‼️
しかし、なんだかなぁ😅💦#館山市 #大雨警報レベル4 pic.twitter.com/Bpelcl1tSL
— onioniX@勇往邁進 (@oniakax) October 24, 2019
引用:Twitter
ペットシートでSo-Raの雨漏り対策してきた🙌🏻
たっぷり吸ってくれて、後片付けも楽々なのです◎ pic.twitter.com/bfN89vee3G— ギャラリーSo-Ra (@kikyuu_neko) August 23, 2018
引用:Twitter


屋根や壁が壊れて雨漏りが起きている場合には、ブルーシートなどで外から保護する方法もあります。
ブルーシート以外にも防水テープや防水シートが雨漏りの応急処置に使えるアイテムとしてホームセンターやインターネットなどで購入できます。
【防水テープ】

引用:Amazon
【防水シート】

引用:Yahooショッピング
こちらは防水テープとシートで応急処置をしている例です。
雨漏り対策で防水テープを貼りました。 pic.twitter.com/OfWeM1Jz82
— やまぐちゆう(ユクノ)@大阪でeスポーツ/ゲームパーティー🎉eスポーツ博士に僕はなる!🙌 (@yukuno2552) June 23, 2018
引用:Twitter
中之坊書院の雨漏りがひどく、防水シートで覆わせていただきました。
ご理解くださいませm(_ _)mhttps://t.co/rd9XJKFpQ7 pic.twitter.com/8Qwkt7MvYQ— 當麻寺にある法師 (@taimashamon) September 2, 2016
引用:Twitter
ただし、屋根や天井の高いところの補修をする場合には危険が伴います。
無理をせず、難しそうだなと思ったら危険な箇所の補修はやめて業者が来るのを待ちましょう。
前にもお話しした通り、雨漏りは原因を特定するのも完全に修理するのも難しいものです。
自分で修理しようとして、雨漏りを悪化させたり修理に余計な費用がかかってしまうケースも多いので、あくまでも業者が来るまでの応急処置だけにとどめましょう。
修理業者に依頼する
雨漏りの被害が進まないように、早めに修理業者に依頼をしましょう。
築年数が10年以上経っている場合には、家を建てた業者以外にも以下のような業者で雨漏りの修理をしてもらうことができます。
- 工務店
- 塗装業者
- 板金業者
- 瓦業者
- リフォーム業者
- 雨漏り専門業者
業者によってそれぞれの専門と得意分野があります。
原因がわかる場合には、屋根なら板金業者や瓦業者、外壁なら塗装業者というように考えても良いです。
ただ、やはり原因を特定するのはかなり難しいですし、場所の検討もつかない場合もあると思います。
雨漏り専門業者だと全般的に見てもらえる可能性が高くなります。
連絡をして実際に現場を見てから見積もりをしてくれる業者のほうが安心して任せられます。
雨漏りは原因の特定だけでなく、修理もまた難しいケースが多くあります。
修理したと思っても、雨が降った時にまた雨漏りすることも考えられるので、依頼する業者にアフターサービスがあるかどうかも確認しておきましょう。
雨漏りの修理と費用に関するまとめ
今回のまとめは、このようになります。
- 雨漏りが起きたらすぐに修理をする
雨漏りを放置しているとどんどん状況が悪化し、修理に余計な費用がかかったり、最悪の場合には家が倒壊する恐れもあります。
雨漏りに気づいたらすぐに修理するようにしましょう。
- 雨漏り修理は原因をきちんと調査してから行う
雨漏りの原因を特定するのは専門業者でも難しいことです。
費用がかかっても、きちんと調査をしておかないとせっかくの修理費用や時間が無駄になってしまいかねません。
- 費用は場所や広さ、原因によって変わる
雨漏りの修理にかかる費用は、一見同じような被害に見えても家の構造や原因箇所の広さによって値段が変わってきます。
正式に修理を依頼する前に見積もりを出してもらいましょう。
- 業者が来るまでは応急処置をして被害を食い止める
業者が修理を始めるまでに、家の中に入ってくる雨水をどうにかしないと大事な家財なども濡れてしまいます。
応急処置をしてできる限り被害を広げないようにしましょう。
- 修理業者選びは慎重に
修理の難しい雨漏りは悪徳な業者に依頼すると、費用だけ取られてまた雨漏りが再発するといったこともあります。
きちんと原因を探ってくれ、アフターケアもしっかりとしてくれる信頼できる業者に依頼しましょう。
雨漏りが起きてしまったら、すぐに行動することが家を守るためにも、費用を最小限に抑えるためにも大切です。
きちんと修理をして、快適な暮らしを取り戻してくださいね。
雨漏り修理は雨漏り110番がおすすめです。ぜひ検討してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。