突然の雨漏り。
「部屋が水浸しで困った、、、」
「上はベランダだからもしかしてベランダが原因で雨漏りが起きているのかな?」
「ベランダからの雨漏りって何が原因で起きていて自分で直せるなら直した方がいいのかな?」
なんて悩みを持った人もいるかと思います。
今回はベランダからの雨漏りについてお伝えします。
ぜひ、最後までご覧ください!
■目次
ベランダの雨漏りの原因

ベランダの雨漏りの主な原因は以下の3つです。
- 排水溝のつまり
- 床のひび割れ
- 防水コーティングが劣化
この3つの原因を見ていくことで雨漏りの原因を調査していくことができます。
排水溝のつまり
ベランダの排水溝は、家の内部を通っていてベランダに降った雨を溜めないように排水してくれます。
このベランダの排水溝が詰まってしまうとベランダに水が溜まり、水が溜まった部分が痛んでいきます。
そうなると床のひび割れの原因に繋がり、そこから雨漏りが起きてしまいます。
また、排水管にゴミが溜まると排水管の中で水が溜まった状態になるので排水管自体が痛んでいき、排水管から水が漏れ出し、雨漏りに繋がって行きます。
排水管は定期的に詰まっていないか見ていくことが大切です。
床のひび割れ
床のひび割れがあると、それが原因で雨漏りが起きている可能性が高いです。
なぜなら、ひび割れの小さな隙間から水は侵入していくからです。
ひび割れが起きている部分がないか入念にチェックして行きましょう。
もし、ひび割れが起きているのであればひび割れによる隙間を塞ぎ、水が侵入しない施作を行う必要があるでしょう。
防水コーティングの劣化
ベランダの床の防水コーティングが劣化しているとひび割れが起きやすく雨漏りの原因となります。
防水コーティングは10年に1度はメンテナンスを行う必要があり、防水コーティングが劣化しているのであれば貼りなおす必要があります。
もし、あなたの家のベランダが何十年もメンテナンス、防水コーティングの貼り直しをしていないのであれば防水コーティングの劣化が雨漏りの原因かもしれません。
防水コーティングが劣化していることで床のひび割れの原因になるのでこれも床がひび割れしていないかチェックすることで雨漏りの原因がわかるでしょう。
ベランダの雨漏りの応急処置

急に雨漏りになると何をしたらいいか分からず焦ってしまいますが、まずは落ち着きましょう。
しっかり応急処置をすることで被害を減らすことができますよ。
ベランダにたまった水をかき出す

ベランダが浸水してしまった時には、まずは水をかき出さなければいけません。
そんな時には、ちりとりがあると便利です。
雨漏りの場合「雑巾では間に合わないし、かと言ってバケツを使うほど深くない」という場合も多いと思います。
そんな時ちりとりがあれば水をすくえて雑巾より楽に対処できますよ。
ホームセンターで安価で販売されていますし、なにより普段遣いできるので1つあって損はないでしょう。
排水口の掃除をする

排水管の詰まりが原因で雨漏りになることが多いので、何といってもこれですね。
まずは目に見えるもの、手が届く範囲をきれいに掃除しましょう。
排水管にゴミが詰まってしまった時の対処として、高圧洗浄機は有効です。
しかし、詰まりが取れるまではベランダに水が溜まりますし、放水した時に水が跳ね返ります。
洗濯物やベランダ菜園など、濡れたり汚れたりしたら困るものは撤去しておきましょう。
また、下の階に水が漏れる可能性もありますので、集合住宅の場合は協力して貰えるようお願いと告知を行っておくと不要なトラブルを避けられます。
日頃から目に見える部分の汚れやゴミはしっかり取り除いておくと予防につながりますよ。
ブルーシートを被せる

浸水をかき出して、排水溝も掃除したなら、ブルーシートを被せて問題がある箇所に雨水が入ってこないようにしましょう。
雨水が入ってこなければ雨漏りすることもないので、対処法としては理に適っていますね。
ブルーシートを被せる時はできるだけ広い範囲にかけ余裕を持たせましょう。
風で飛ばないようにしっかり固定してくださいね。
ベランダの雨漏りを甘く見てはいけない!

ベランダは雨や風、紫外線などに常にさらされていて家の中でも傷みやすい場所です。
ベランダは一般家庭に多く施工されているのにメンテナンスの必要性が知られていません。
そのため、メンテナンスがきちんとされず、意外にも多くの雨漏りの被害が発生しています。
梅雨ごろからウチのベランダおかしいと思ってたのが、前回の台風で雨漏してるのが発覚したんだけど。今回の台風後、悪化してる気がする。はよ修理来てくれ。ベランダの雨漏りだから大丈夫だと思わないでくれ。洗濯物干せないんだ…
— 川崎 (@mk_799) August 9, 2018
引用:Twitter
ベランダに水がたまっていた。排水部分のすのこが詰まっていた。取り除いて事なきを得た。
このままなら夜中あたりにあふれて部屋にあふれるところだった。
皆さんもご注意を
— 積分定数 (@sekibunnteisuu) October 12, 2019
引用:Twitter
- 家の木材が腐食→シロアリが発生することで家自体の雨漏りにもつながる→リフォームが必要になるくらい家に大きなダメージを与えてしまう可能性がある。
- 建物にカビが生える→ぜんそくやアレルギーを引き起こす→健康被害が起こる。
- 電気系統に被害→漏電する→火災が起こる。
ベランダの雨漏りは自分で修理できる?見極め方は?

自分で修理できるなら業者を呼ばず修理してしまいたいなと思う方もいると思います。
そこで自分で修理していいのかの見極めポイントをご紹介しますね。
- はっきりと損傷個所が見えている
- 損傷範囲が小規模
- 下地や内部に損傷が達していない


ベランダの雨漏りの修理費用は?

雨漏りの修理費用ってどれくらいかかるのか気になりますよね。
家を修理する機会ってなかなかないですし、あまりピンとこないのではないでしょうか?
まずはしっかり相場を知り、目安を把握しておくことが大切です。
雨漏りになってしまう原因も一緒に見ていきましょう。
防水加工の劣化

ベランダの床に施されている防水加工は、年月が経つにつれ劣化してしまいます。
劣化した防水加工はどうなるでしょうか?
「ピンホール」という画鋲で刺した跡のような小さい穴がプツプツ開いてしまったり、ひび割れが発生したりするんです。
その結果、防水機能が著しく低下し、雨水が床や壁をつたい室内の雨漏りの原因となるのです。
冷たい冬の雨風やジリジリと焼けるように暑い夏の日差し…。
その強烈なダメージを一年中受けている場所なので、どうしても劣化しやすいポイントなんですね。


では、防水加工の修理方法はどんなものがあるのでしょう?
防水工ことの種類はFRP防水、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水の4種類がありますが、ベランダで使われる加工のはFRP防水とウレタン防水が一般的です。
下記の表は防水工法の特徴と費用をまとめた表です。
工法 | 特徴 | 費用目安 | 工こと期間 |
FRP防水 | 防水性、耐久性、耐熱性に優れておりベランダの防水工ことに1番多く使われている工法。 | 9~15万円 | 1~2日 |
伸縮性がない為、地震で揺れた際にひび割れを起こす可能性がある。 | |||
施工時に強い臭いを発する。 | |||
ウレタン防水 | 軽量で弾力性がある。 | 8~10万円 | 4~5日 |
あらゆる素材に塗装でき、汎用性が高い。 | |||
乾燥するまでに時間がかかるため他の工法に比べ工期が長くなりやすい。 | |||
FRP防水より劣化が早い。 | |||
シート防水 | 他の工法と比べ、費用を安く抑えることができる。 | 7~9万円 | 1~4日 |
シートが薄いため破れやすい。 | |||
平坦な場所にしか使えない。 | |||
耐風圧性に優れている。 | |||
アスファルト防水 | 防水性が高い。 | 15~30万円 | 6~7日 |
高熱でアスファルトを溶かすため、臭いが発生する。 | |||
重量があるので建物を選ぶ。 | |||
工期が長い。 |
それぞれの方法はどれもメリットとデメリットがありますが、特徴を知っておくことでどの工法がベストなのか工ことの見通しが立てやすくなると思います。
参考にしてみてくださいね。
排水管の詰まりや劣化

汚れや木の葉が排水口に詰まってしまうと、雨漏りの原因になります。
実はベランダが雨漏りする原因で一番多いのが排水管の詰まりなんですよ。
標本室のある建物のベランダが水であふれ、標本室が浸水。排水口を掃除して解決。標本室で作業があって、部屋に居た人が気づいてくれたのは不幸中の幸い。雨は明日も続くので、明日浸水したら、標本が湿って大変なことになっていた。雨漏りは気をつけていたが、ベランダの排水口なんて予想外。冷や汗。 pic.twitter.com/bmkhWrOjkx
— まう山 (@dantyutei) July 6, 2018
「ベランダなんて洗濯を干す時に出る程度でわざわざ排水管周りの掃除なんてしてないよ」なんていう方多いのではないでしょうか?
排水管の詰まりは劣化の原因にもなります。
ベランダ周りの環境によって汚れ、ゴミの溜まりやすさは変わりますが突然の豪雨が来てもしっかり流れるように定期的に掃除をしておくと安心ですね。
そして排水管詰まりの原因で盲点なのが、ベランダで植物を育てている場合です。
植木鉢が割れているまま使っていると、植木鉢から土が流れ出して詰まりの原因になります。
泥水は葉っぱや枝のように固形でない分、注意がいきにくいので意外と多いトラブルなのです。
「ベランダの排水管が詰まったけど自分で対処できない」という場合は業者に依頼しましょう。
依頼したときの修理方法は2つあります。
1つめは高圧洗浄機を使う方法。
そして2つめはトーラーを使う方法があります。


トーラーはワイヤーの先端にゴミを取り除くためのブラシやバネがついており、異物を削って詰まりを解消する器具、方法です。
こちらがトーラーです。

引用:Amazon
費用相場はトーラーが1~3万円、高圧洗浄機が2~10万円ほどとなっています。
しかしこの料金相場は低層階の相場であり、高層階の場合は追加料金がかかることも珍しくありません。
業者に依頼する場合、しっかり見積もりをとり確認することが大切です。
そしてもうひとつの排水管トラブルは排水管の劣化。
修理費用相場は15~20万円ほどかかります。
排水管が劣化すると内部で水漏れを起こし、室内に雨漏りが発生することもあります。
しかし、目で確認できる場所ではない場合も多いので、素人では不具合のある場所を特定するのが困難ということも少なくありません。
「雨漏りの原因(場所)が分からない」
そのような場合は業者に依頼して原因を特定することをおすすめします。
笠木の破損

笠木(かさぎ)とは手すり壁の上部に取り付けられているパーツです。
ベランダの笠木(鉄部)施工後です。https://t.co/NBgBqCAt1P pic.twitter.com/PG3uN6rzVx
— 株式会社ジャパンライフエイト所沢支店 (@Japan_L_8) April 1, 2017
引用:Twitter
笠木はデザイン性や機能性を持たせるために取り付けられています。
ベランダの笠木は手すり壁の最上部を保護することで防水機能を高めていいます。
これが破損してしまうと内部に雨水が侵入しやすくなり雨漏りの原因になってしまうのです。
破損の原因は経年劣化が多いですが、壊れていなくても「釘穴の隙間から雨水が入ってきてしまった…」ということも多い様ですね。
修理費用は7~20万円ほどが相場です。
勾配の不良

勾配とは、斜面のことです。
本来ベランダは緩やかな坂になっており、坂の下に排水口を設けることでベランダに入ってきた雨水を排水しやすくしています。
しかし、施工不良などが原因で坂の下に来ないといけない排水口が坂の上に来てしまい、雨水が排水できず雨漏りの原因になってしまうことがあるんです。
ベランダの水はけが悪いと雨漏りはもちろんのこと、虫がわいたり臭いの原因になってしまうので早急に直しましょう。
勾配を直す工ことの相場は15~25万円となっています。
ベランダからの雨漏りの修理はプロの業者に頼むのがおすすめ

雨漏りが起きてしまった時に応急処置ぐらいであれば自分でできるかもしれません。
しかし、応急処置をしても根本的な雨漏りの解決にはなりません。
雨漏りの悩みを解決するには、雨漏りの原因となる部分を修理しなければなりません。
自分自身で修理することも可能ですが、プロに任せることをオススメします。
なぜなら、自分でやってしまうと完璧に修理ができなかったり、余計に被害が大きくなる可能性があるからです。
お金はかかるもののプロにお任せした方が安心ですし、安全です。
ベランダからの雨漏りの原因・応急処置と修理費用まとめ
今回は、ベランダからの雨漏りについて解説しました。
まとめると、このようになります。
- 排水溝のつまり
- 床のひび割れ
- 防水コーティングの劣化
- ベランダにたまった水をかきだす
- 排水口の掃除をする
- ブルーシートを被せる
- 木材の腐食・シロアリの発生⇒リフォーム⇒高額な費用
- カビの発生⇒ぜんぞくやアレルギー⇒健康被害
- 電気系統の漏電⇒火災
ベランダからの雨漏りの修理費用 | |
防水加工の修理 | 9~30万円 |
排水管のつまり取り | 1~10万円 |
排水管の修理 | 15~20万円 |
笠木の修理 | 7~20万円 |
勾配の修理 | 15~25万円 |
ベランダからの雨漏りは、部屋を水浸しにするだけでなく、家の価値を下げたり健康面にも被害が起きることが分かりました。
早急に対処しなければ大きな被害に繋がって行きます。
大ことな家や健康を守るために、早急にプロにお任せして雨漏りの修理を行うことをオススメします!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
