長年、住んでいて家も古くなってくると色々なトラブルが出てきますよね。
特に厄介なのが雨漏り。
雨漏りをするとカビが発生したり、家財が濡れて傷んでしまったりと問題がでてきます。
カビに関しては健康被害も心配ですよね。
そんな瓦屋根の雨漏りの原因と、対処法をご紹介していきます。
■目次
瓦屋根の屋根裏が雨漏り!その原因は?

瓦屋根は昔から日本でよく使われている屋根ですね。
そんな瓦屋根から雨漏りした場合、原因はどこにあるのでしょうか。
瓦の割れや、瓦がズレる
まず1番の原因は瓦が老朽化によって割れたり、ずれたりすることです。
瓦屋根の構造を見てみましょう。

引用:修復ラボ
瓦屋根の構造は、野地板が一番下にあり、次に防水紙、その上に瓦桟木。そして、瓦という構造になっています。
そのため、瓦が劣化やなんらかの衝撃によって割れた場合、瓦の下にある防水紙が直接雨に触れることになります。
そうすると、防水紙の劣化が早まり、破れ雨水が野地板に染み込み、雨漏りの原因となるのです。
瓦がズレた場合も同じことがいえます。
漆喰の劣化
勾配部分の瓦とのし瓦の間には漆喰が塗られています。
その漆喰が劣化し、割れて崩れてくることがあります。
漆喰が崩れることにより、屋根に隙間ができ、そこから水が浸入します。
また、陸棟は一番高い場所にあり、雨風にさらされ劣化しやすいため、漆喰とともに定期的なメンテナンスが必要です。
漆喰の寿命は10~15年、その年月を目安にメンテナンスをおすすめします。

引用:修復ラボ
防水シートの劣化
雨漏りを防ぐために重要な役割をしている防水シートですが、使用されている防水シートは主にアスファルトルーフィングと呼ばれています。
アスファルトルーフィングとは不織布にアスファルトを染み込ませ作った防水シートで、寿命はおよそ15~20年です。
防水シートは施工の際タッカーと呼ばれる器具で固定されることが多いので、小さな穴が開くことになります。
経年劣化により、その穴が大きくなったり、破れたりして雨漏りが発生することがあります。
瓦に異常がみられないのに、雨漏りする場合は防水シートが原因かもしれません。
タッカーとは簡単にいえば大きなホチキスです。
針を打ち込み物を留めるものなので、ステープルと呼ばれるコの字型の針を使用します。
谷板金の劣化
谷板金とは屋根と屋根の境目が交わるへこんだ部分で、ちょうど谷のような形になった部分に使用されている金属製の板のことです。
この、谷板金に雨水が流れることで劣化しできた金属の傷や穴が、雨漏りの原因となります。

雨漏りを発見したらどうすればいい?






屋根裏を確認する
屋根裏に一番屋根に近い押し入れや、屋根裏を確認します。
そもそも、部屋に雨水が落ちてきているということは、屋根裏に染み込んだ雨水を吸収しきれなくなっている状態。
部屋に落ちてきているので早急に対応することが必要です。
屋根裏を確認し、水が漏れている場所に、ビニールシートを敷き、バケツで受け止めます。
落ちてきた水が跳ねないようにバケツの中に雑巾などを敷くと良いでしょう。
応急処置は雨が止んでから行いますので、雨がどこから漏れているのか目印をつけておきます。
コーキング剤を使う
ガラスや、浴槽の隙間を埋めるのに使用されるコーキング剤。
シリコンでできていて、機密性、防水性に優れています。
まずは、雨が漏れてきた場所にコーキング剤で蓋をします。
コーキングをする際は、他の場所にコーキング剤がつかないようマスキングテープなどで保護します。
水が漏れてきていた場所を綺麗に掃除し、穴を埋めるようにコーキング剤を塗っていきます。
【セメダイン油性コーキング剤 雨漏り用】
引用:CEMEDAIN
【ABCコーキングガン】

引用:amazon
【コーキングのやり方】
引用:youtube
防水テープを貼る
水漏れを簡単に防いでくれるのが防水テープ。
コーキング剤を使ったことがない場合や、水漏れの箇所が小さい場合は、防水テープでも応急処置ができます。
防水テープは一般的なガムテープなどに比べて高い耐久性と撥水効果があるので屋内外で水回りの修繕に使用できます。
使用するときは、コーキング剤を使う時と同様に、貼る場所の汚れや、水気を拭き取ってから張り付けます。
防水テープではない一般的なガムテープは水気に弱く、濡れてしまうと剥がれてきてしまうので、雨漏りの応急処置としてはおすすめできません。
【ニトムズ 強力防水補修テープ 白ブチル 片面粘着 KZ‐13 50mm×5m 】

引用:Amazon
王道!バケツで受け止める
屋根裏に上がることが難しい場合は無理せず、雨が止むまで待ちましょう。
部屋に落ちてきた水を受け止めるバケツを用意し、床がそれ以上寝濡れないようにビニールシートを敷きます。
洗面器では浅く、水が溢れたり、水が飛び跳ねたりしますので、なるべく深い容器をおすすめします。
大人用、子ども用、どちらでも構いませんが、オムツがある場合は吸収力が良いので
バケツの中にオムツを入れておくのも良いでしょう。
雨漏りをしたときの応急処置について紹介しましたが、基本的には雨が止むまで無理に動かないことが大事です。
雨漏りをすぐにでも止めたい気持ちは分かりますが、雨が降っている状態で屋根に上り、現状を確認するのは大変危険なので絶対に止めましょう。
雨漏りは放っておかないで

今回紹介したのはあくまで応急処置です。
雨漏りを発見したら、早めに専門業者さんと相談し、修復することが大事です。
でも、「雨が止んだら雨漏りも止まったし、とりあえずまぁいいか」と思ってしまう人もいるはすです。
もし雨漏りをそのままにしたらどうなるのでしょうか。
木材が腐る
木材は水が苦手です。
水に濡れた後、そのままにしておくと木材が腐り、もろくなります。
家のほとんどは木材でできているので、その木材が腐ってしまうと耐震性にも影響がでてきます。
- 天井が抜ける
- 家が傾く
- 家が倒れる
このような被害が起きてしまう可能性があります。
シロアリ被害にあう
シロアリは木が大好き。
とくに腐ってもろくなった木はシロアリに狙われます。
シロアリはいろんな所から侵入してきますので、完全に侵入を阻止することは難しいのです。
シロアリに木を食べられてしまうと家自体の修繕が広範囲にわたり何千万とかかってしまうこともあるようです。
コロナもまだ終息してないのに今度はシロアリに泣かされた😭😭😭😭😭
やっとローンが済んだのに😣 pic.twitter.com/0KK6388Pv4— 日照戦車@ (@hgWvkisQBWiwFJS) May 8, 2020
引用:Twitter
カビが発生し健康被害も
カビは湿ったところに発生します。
目に見えているところにカビが発生していれば気づくことができますが、目に見えない屋根裏や壁紙の裏などのカビは見逃してしまいがちです。
カビが大量に発生すれば、咳、頭痛、呼吸困難などアレルギー症状が出てしまうことがあるので早急な対応が必要です。
瓦屋根が雨漏り!原因と修理方法のまとめ
瓦屋根は丈夫でメンテナスフリーとも呼ばれています。
ただ、築年数が増えれば防水シートや、瓦自体のメンテナンスも必要です。
雨漏りをして、そのまま放っておくと、さらに修繕費用がかかってしまいますので、定期的に業者さんに点検してもらう必要があります。
大切な我が家ですから、家の変化やトラブルには早急に対応して快適な住まいにしていきたいですよね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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