木造と軽量鉄骨の断熱リフォームは違う!?構造別に工法をご紹介!

 

断熱リフォームには様々な工法がありますが、家の構造によって向き不向きがあるのをご存じですか?

 

日本の住宅では圧倒的に多いのが木造ですよね。

 

でも、最近は狭小地や3階建てにも対応できる軽量鉄骨もシェアを伸ばしてきています。

 

在来工法である木造に行われている断熱リフォームが、軽量鉄骨にも適用できるのでしょうか?

 

木造と軽量鉄骨を比較しながら、構造ごとに適した工法についてご紹介します。

 

木造と軽量鉄骨はどっちが断熱性能が低い?

 

「鉄骨造は寒い」という話を聞いたことはありませんか。

 

木造と比較すると、軽量鉄骨の方が外気の影響を受けやすいようです。

 

実際にそれぞれの構造部材である木材と鉄の熱伝導率を比べると、木材は0.15~0.25W/(m K)で鉄は83.5W/(m K)と大きく違います。

 

※熱伝導率の単位はW/(m K)⇒ワット毎メートル毎ケルビンで表されます。

 

あつし
熱伝導率は数値が小さい程、熱が伝わりにくいことを表すんだ。

 

軽量鉄骨造はその名の通り構造部分が金属でできているため、冬の冷気で冷え切った金属が壁を通して室内に影響してしまうのです。

 

逆に夏も金属が熱せられて、室内の温度を上げることになります。

 

しかし、適切に断熱されていない住宅は構造が木造であっても軽量鉄骨であっても、夏の暑さと冬の寒さが室内に影響してしまうことには変わりありません。

 

住宅全体に言えることですが、断熱性能はどんな住宅にも必要な機能なのです。

 

木造と軽量鉄骨の断熱方法

 

構造の違う木造と軽量鉄骨では、適した断熱方法や手順は違ってきます。

 

ではどのような断熱方法が適しているのでしょうか。

 

断熱方法は大きく分けると、壁の内部の構造部分に断熱材を敷き詰める充填断熱と、壁の外側から断熱材を張り付ける外張り断熱の2つに分類できます。

 

引用:株式会社ウェルダン

 

どちらが適しているのか、木造と軽量鉄骨の構造ごとにみていきたいと思います。

 

木造

適した断熱方法
充填断熱

 

注意が必要な点
  • 充填断熱の場合、内部結露が起こりやすい
  • 外張り断熱では気密性が上がるが、断熱性やコスト面で施工には総合的な判断が必要

在来工法である木造住宅では、やはり充填断熱の方法をとることが一般的です。

 

壁の内部空間を利用して断熱を行うため、あらたな支持材の設置が不要で、コスト面も外張り断熱よりも安価に済みます。

 

しかし構造上、床と壁の連結部分などに断熱材の隙間ができやすく、それが内部結露の原因になる可能性があります。

 

また、防湿フィルムや断熱材の連続性によって、室内側からの湿気を遮断する施工が行われているかもとても重要になります。

 

はるこ
なんだか充填断熱が一般的な工法なのに、デメリットも多い気がするわね。

 

あつし
でも、外張り断熱では断熱材の重さが重くなると、垂れ下がりなどの不具合が出たりするから、一定の厚み以上の断熱材を貼りつけることはできないんだ。

でも、充填断熱なら断熱材の厚みを持たせて、断熱性能をより向上させることもできるんだよ。

 

外張り断熱の断熱材よりも、充填断熱の厚みを3割増しにすると、充填断熱の方が断熱効果が高くなると言われています。

 

きちんとした施工を行えば、木造には充填断熱が適しているといえますね。

 

軽量鉄骨

適した断熱方法
外張り断熱

 

注意が必要な点
  • 充填断熱の場合、骨組みの金属部材が断熱性能を低下させるため、断熱方法の工夫が必要
  • 充填断熱の場合、断熱材を敷き詰める間柱などがないので木軸下地が必要
  • 充填断熱の場合、結露の発生が起きやすく構造の金属の腐食の原因となる場合がある

 

鉄骨造の建物の場合、断熱する際にいかに熱橋や断熱欠損を作らないかが重要になってきます。

 

柱などが熱橋になりやすいため、家の外側からくるむように外張り断熱を行う方が、軽量鉄骨造には向いていると言えます。

 

はるこ
あっくん、熱橋とか断熱欠損ってなんなの?

 

あつし
熱橋は、外側の壁と内側の壁の間にある柱などの部材が、熱を伝える現象を指すんだ。

断熱欠損は、断熱材をしっかり敷き詰められていなかったりすることで外気と室内の空気が影響しあうことをいうんだよ。

 

軽量鉄骨造は建物の骨組み部分が金属でできているため、このような熱伝導率の高い部材が家全体の断熱性能を落とす場合があります。

 

軽量鉄骨造の建物を充填断熱する際には、金属部材を断熱材でくるんだり、金属の骨組みが室内の空気と触れ合わないように工夫する必要があります。

 

軽量鉄骨造を充填断熱するには

 

軽量鉄骨は外張り断熱が向いているとご紹介しました。

 

でも、大手メーカーの軽量鉄骨の住宅は外壁自体に断熱性能を持たせている場合もあり、断熱性能アップのためのリフォームは充填断熱を選択する場合が多いようです。

 

軽量鉄骨は木造と構造が違う分、充填断熱方法も異なります。

 

まずは断熱材ですが、木造の場合はコスト面や施工のしやすさなど様々な条件で断熱材を選択できます。

 

しかし、軽量鉄骨の場合は結露の観点から、自由に断熱材を選択することができません。

 

軽量鉄骨は、構造部材にあまり透湿性能がないので結露が出た場合の逃げ場がありません。

 

構造部材の金属に錆が出ると家自体の耐久性に関わるため結露自体を出さないような断熱材を選ばなくてはいけません。

 

湿気に強く、結露を防止する断熱材は「発泡プラスチック系」と呼ばれるウレタンフォームやポリエチレンフォームなどです。

 

中でも軽量鉄骨によく使用されるのは吹き付けのウレタンフォームです。

 

吹き付けるタイプの断熱材を使用すると、配管などの細かく入り組んだ部分や凹凸部分にも隙間なく断熱材を吹き付けることができます。

 

なので、断熱欠損が出にくいのです。

 

断熱材を充填する枠組みも、木材で作られているのがわかります。

 

はるこ
木造だと断熱材を敷き詰めているイメージだったけど、吹き付ける方法もあるのね!

こんならくちんな方法があるなら全部これにすればいいのに。

 

あつし
たしかに凹凸などには合わせやすいけど、安価なグラスウールにくらべるとコストはぐっと上がるからね…。

適した断熱材はどれも高コストな軽量鉄骨だと、施工性の良さで吹き付けを選ぶんだ。

 

軽量鉄骨はリフォームに不向き!?

 

実は、軽量鉄骨造の建物はあまりリフォームに向かないと言われています。

 

その理由は、使われている部材の詳細がメーカーの企業秘密になっている場合もあるからです。

 

詳細な情報がわからなままリフォームを行うと、建物本来の耐震性や耐久性を損なう可能性があるのです。

 

充填断熱を行う場合は、構造部材周辺に断熱材を敷き詰める形となるので、このあたりのことは注意する必要がありそうですね。

 

あつし
どうしても心配な場合は、住宅メーカーのリフォーム部門に依頼すると確実だね。

 

木造と軽量鉄骨の断熱リフォーム工法の違いまとめ

 

今回は木造と軽量鉄骨の断熱リフォームの工法の違いについてご紹介しました。

 

木造には充填断熱が、軽量鉄骨には外張り断熱が適しているとご紹介してきました。

 

もちろん一般的な工法での向き不向きですので、それぞれの家に合わせたリフォーム内容であれば、どのような工法を選択しても構いません。

 

自宅の構造の長所短所をいかに良い方向へつなげていくかを、業者さんとしっかり打ち合わせをして決定してください。

 

メリットやデメリットを併せて考えて、それぞれの家に適した断熱リフォームを行えるといいですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

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