家の外壁は定期的にメンテナンスが必要になりますよね。
外壁リフォームしたいけれど、費用相場はどれくらいになるの?と不安ですよね。
外壁リフォームは種類別でかかる費用が変わってきます。
もちろん費用だけではなく、耐用年数やメンテナンス周期も多種多様なんです。
そこで今回は、一般的に使用される外壁材の種類やその特徴、メンテナンス周期や金額まで詳しくご紹介していきたいと思います。
外壁リフォームの価格相場を知って、家の外壁のリフォームに向けて準備を始めませんか?
■目次
外壁材によってメンテナンスの周期が全然違う!!

ひとくちに外壁といっても、世の中には実に様々な種類の外壁材があります。
サイディングという名前はよく耳にすることがありますが、サイディングだけでも数種類もあるのはご存じでしょうか。
まずは外壁材の種類とそのメンテナンスの周期について説明していきたいと思います。
外壁補修の種類
- モルタル
砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料を使い、職人の手作業によって施工されます。
仕上げの工法を変えることで様々な仕上げをすることができます。
現場でのみ施工を行うので、左官工の力量、塗装工の力量、現場の品質管理への良否により仕上がりに差が出てきます。
信頼できる業者に頼むのがおすすめです。
- タイル
粘土を板状に焼き固めたタイルを、1枚1枚貼り付けて外壁が作られます。
耐久性がとても高く外壁材としてとても優秀な素材です。
- 窯業系サイディング
セメントや砂と繊維質を主原料とし、現在の一般建築では最も主流といわれるサイディングです。
とにかくデザインが豊富なので、スタンダードなものから個性的なものまで、お好みの組み合わせを選ぶ事で様々な外壁のデザインを楽しむことができます。
住宅の躯体にサイディングボードを釘で打ちつけ、ボードとボードの間をシーリング材で埋めて施工します。
- 金属系サイディング
アルミニウム・トタン・ガルバリウムなどの金属を成形したものを、断熱材で裏打ちしたものが金属系サイディングです。
窯業系に続き需要が増えてきているサイディングです。金属の質感が特徴的で窯業系とは異なる魅力があります。
- 樹脂系サイディング
実は日本ではあまり普及していません。アメリカなど海外で主流とされています。
プラスチックが主原料で、雨や塩害に強いという特徴があります。
上から塗装をするのではなく素材そのものに顔料を混ぜて色付けを行うので、色褪せや変色が少ないという特徴もあります。
また、継ぎ目にコーキングを使用しない工法があり、メンテナンス性が高いと言われています。
- 木質系サイディング
天然木や合板などの木材で作られたサイディングで、断熱性もよく、木のぬくもりや木目を生かしたナチュラルな質感が特徴です。
環境にも優しい素材です。ただし、防火指定のある地域では使用できないので、確認が必要です。
- ALC
ケイ酸質・石灰質・アルミニウム粉末を主原料として作られる軽量気泡コンクリートパネルです。
とても軽く断熱性・耐火性に優れているのが特徴です。
ですが防水性が全くないため、使用する際は必ず防水性・耐久性の高い塗料で塗装しなくてはいけません。
このようにいろいろな種類の外壁材があります。
やはり日本国内で一番よく見られ、現在の建築で外壁材の主流になっているのはサイディングでしょう。
サイディングにもその材質によって分類があり性質や見た目に大きな違いがあります。
それぞれの外壁材のメンテナンス周期

ここでは耐用年数とメンテナンス周期の大体の年数をご紹介していますが、耐用年数とメンテナンス周期は全く異なるものです。
耐用年数が長いからといって、”メンテナンスをしなくてもよい”という事ではありません。
周期的にメンテナンスを行うことで、外壁素材の耐用年数を全うできるといわれています。
また、その周期的に行うメンテナンスにも様々な違いがあります。
部分的な補修のみを行う場合や、全体の大掛かりな修復などその家自体の築年数や立地条件によっても劣化具合が異なります。
気になる箇所が出てきた場合は専門家に確認してもらった方が確実なようです。
外壁メンテナンスのポイント
では外壁にどのような症状が見つかったらメンテナンスが必要になるのでしょうか?
様々な種類のある外壁材ですが、やはりどの外壁にも年数がたつ毎に定期的なメンテナンスは必要になります。
- 複数の仕上げ材にかかるようなひび割れや欠損
- 下地材まで到達しているようなひび割れや、欠損、浮き、剥がれなど
- 仕上げ材の著しい劣化(剥がれや浮きなど)
- 外壁部、または建具周りのコーキング材・防水層の隙間、破断や欠損 ・屋外の建具周りの隙間や破損、開閉不良など
このような症状が外壁に見られた場合、専門家はメンテナンスが必要になると判断します。
外壁材ごとにリフォームする時の費用相場を紹介!

では、それぞれの補修にどのくらいの予算が必要になるのかを確認していきましょう。
素材別 外壁補修費用はいくら?


【同じ外壁材のメンテナンス】
外壁材 | 価格相場 |
モルタル外壁 | 50~70万円 |
タイル | 30~50万円 |
サイディング塗装 | 30~130万円 (塗料の種類により異なります) |
サイディング重ね張り | 150~220万円 |
サイディング張り替え | 180~240万円 |
ALC塗装 | 40~140万円 (塗料の種類により異なります) |
ALC重ね張り | 150~万円 |
ALC張り替え | 180~万円 |
※一戸建て、30~35坪の相場目安
実際メンテナンスの作業を行う場合、上記の費用の他に作業用の足場を組んだり、作業場所以外に影響が出ないよう養生をおこなったりします。
それらの費用として20万円程度が加算されます。
サイディングやALCの場合、コーキング部のみの補修というのもあります。
補修する目地部分がどのくらいの長さがあるかによって金額が変わってきますが、仮に30坪程の一戸建てだとします。
「打ち増し」(もともとコーキングされている箇所の上から新しいコーキングを施していく)の場合で15万円程。
「打ち替え」(もともとあったコーキングを一度全部撤去し下地部分に補修を加えた上で新しいコーキングを施していく)の場合で30万円程。
これらにも足場や養生代が20万円くらいかかります。

サイディング塗料の種類別の費用は?
今もっとも主流とされているサイディングのメンテナンスでは、サイディング自体の劣化を防ぐためにまずは塗装を行うことが多いようです。
そして塗料の種類により金額も大きく変わってきます。
塗料種類 | 耐用年数 | 説明 | 価格相場 (約30坪程の一戸建て) |
アクリル塗料 | 5~7年 |
|
30~60万円 |
ウレタン塗装 | 6~8年 |
|
40~60万円 |
シリコン塗料 | 10~15年 |
|
50~70万円 |
ラジカル制御形塗料 | 12~15年 |
|
50~70万円 |
フッ素塗料 | 15~20年 |
|
60~100万円 |
光触媒塗料 | 15~20年 |
|
80~130万円 |
無機塗料 | 20~25年 |
|
70~120万円 |
現在はアクリル塗料やウレタン塗料はほぼ使われることはないそうです。
一番人気の高いのはシリコン塗料、そして近年人気が急上昇しているのがラジカル制御形塗料です。
それぞれの費用は、塗料の種類でかなり差が出てきていますし、長所や短所も様々です。
機能性のある塗料やサイディング自体の素材との相性もあるのでメンテナンスの際は、業者さんと相談して、材質や予算に合った塗料を使うことをおすすめします。
別の外壁材にリフォームする場合はいくらかかるの⁈

以前はモルタルの外壁が主流でしたが、近年はサイディングやタイルの外壁が主流になっています。
そのためモルタルの外壁からサイディングへリフォームするという場合もおおよその価格が気になるところです。
モルタル外壁からサイディング外壁へ
まずモルタル外壁からサイディングに変える場合は、150万円~といわれています。
内容としては、現状の外壁に重ね張りするものと、一度現状のモルタルの外壁を撤去して防水シートや断熱材などを挿入してからサイディングをはっていくもの。
このように2種類の選択肢があります。
築年数や周囲の環境により躯体の症状が変わってきます。
この場合も専門家の方に見てもらい判断をした方が良いでしょう。
モルタルやサイディングの外壁からタイル外壁へ
次にモルタルやサイディングなどの外壁からタイルの外壁へ返る場合です。
使うタイルの種類により大きく差がでますが150~350万円と言われています。
現状の外壁材から別の外壁材へと変える際にも、予算や好みはもちろんですが。
今後のメンテナンスをどのように行っていきたいのか、周りの環境や現状の家の状態等を視野に入れて考えていきたいですね。
外壁材ごとでリフォーム費用が変わる?種類別でかかる費用を紹介!!についてのまとめ

定期的なメンテナンスが必要になる外壁材についてお話してきました。
今回は、サイディングやALCで使われているコーキングのみの補修でも35万円~。
塗装においては元の壁材の種類や状態によっても異なり、50~150万円かかります。
サイディングやALCの重ね張りは170~240万円、張り替えは200~260万円とご紹介しましたが、外壁材の種類は様々です。
金額も大きく幅があり、もちろん工事を依頼する業者さんによっても変わってくるでしょう。
家族が安心して暮らせる家を守ってくれる重要な外壁です。
リフォーム工事を依頼する際は、信頼のできる優良業者へ依頼するよう、しっかりとした検討をおすすめします。

詳しくは、こちらをご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
やっぱりそれぞれお値段は、だいぶん違うのかしら?