外壁を塗り壁にリフォームしたらメンテナンス費用は安くなる?

突然ですが、あなたが家をリフォームするきっかけは何ですか?

国土交通省が2019年に行った「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」によると、93%以上の人が「劣化や壊れた部位の更新・修繕をしたいから」と回答しています

屋根と同様に外壁は毎日紫外線や風雨にさらされているため、そのままにしておくと劣化が進み傷んだ部分から雨水などが入り込んで内部の構造を傷めてしまうことがあるのです。

さらに、屋根と違い外壁は人からいちばん見られる部分でもあるので適度なタイミングでメンテナンスしていく必要があります。

外壁のメンテナンスといっても、現状の外壁の状況によって塗りなおしだけで済むこともあれば、全面張り替えになることもあるんです。

特に、最近はサイディングから塗り壁にリフォームする人が増えているんですよ。

そこで今回は、塗り壁の中でも特に人気のある漆喰壁・珪藻土壁の魅力と、サイディングから塗り壁にリフォームするときの費用相場を中心にご紹介したいと思います。

目次

外壁メンテナンスの必要性

外壁を塗り壁にすると、一気に格式高い雰囲気になりますよね。

外壁は、家全体の雰囲気を決める重要な役割の1つにもなっています。

ですが、それも美しさを保つためにはメンテナンスしていかなければ意味のないものになってしまいます。

では、メンテナンスのタイミングはいつがいいのでしょうか。

サイディングのメンテナンスのタイミング

一般的なサイディングのメンテナンスは、10年・20年目で塗り替えを行い、30年目で全面張り替えを行います。

塗り替えは1回あたり約150万円、全面張替えは約300万円ほど費用がかかります。

「塗り替えはわかるけど、30年目で全面張り替えが必要なんて聞いたことないよ」

という方もいらっしゃるかもしれません。

実は、サイディングの中で最も高耐久な樹脂系サイディングでさえ耐久年数は30年です。

更に言うと、何もしなくても30年もつのではなく、定期的なメンテナスがあってこそ維持できるのです。

劣化のサイン

では、メンテナンスをしないとどんな劣化が起きるのかご紹介します。

思い当たるものがあれば、できるだけ早くメンテナンスの予定を立てた方がいいでしょう。

  • コーキングの劣化

引用:市川塗装株式会社

主に紫外線の影響で劣化し、早いもので5年目あたりでヒビが入ることもあります。

一般的に、コーキングはサイディングより寿命が短い(約10年)ので見つけたら早めに打ち直すと良いでしょう。

  • チョーキング現象

引用:株式会社リペアプラス

サイディングの表面の塗料の成分が紫外線などで分解されて白い粉を吹いている状態です。

常に紫外線が当たっている南側の面によく見られます。

これは塗り直しで対応することができます。

  • 反りや割れ

引用:泉州ペイント株式会社

劣化がかなり進んでいます。

ここまでくると張り替えせざるを得なくなります。

サイディングと塗り壁のメンテナンス費用

では、塗り壁とサイディングでメンテナンス費用はどのくらい違うのでしょうか。

以下はいずれも30坪の一戸建てに掛かるサイディングと塗り壁のメンテナンス費用です。

サイディング~10年~20年~30年~40年
内容塗り替え塗り替え全面張り替え10年単位で塗り替え又は張り替え
費用~150万円~150万円300万円
塗り壁

(モルタル壁)

10年~20年30年~40年50年~60年70年~
内容塗り替え塗り替え塗り替え10年~20年単位で塗り替え
費用60~80万円60~80万円60~80万円

実は、塗り壁の初期費用はサイディングより高いのですが、その後のメンテナンス費用は安くなります。

では、サイディングを塗り壁に変えることはできるのでしょうか?

答えは「できます」

一般的には既存のサイディングの上に塗っていくことになります。

もし全面張り替えが必要なら、塗り壁に適した「下地サイディング」に張り替えます。

はるこ
サイディングでも塗り壁にできるのね!
あつし
そうなんだ。次は塗り壁のなかでも特に人気のある漆喰壁と珪藻土壁について説明していくよ

漆喰壁とは

漆喰は、貝などの化石が含まれた石灰石を焼いて作られた消石灰(水酸化カルシウム)が主原料です。

奈良時代に生まれた日本を代表する伝統素材で、古くからお城や蔵の外装材として使われてきました。

高級感のある白い見た目はどんな建築物にも合います。

一時はサイディングがとても人気でしたが、最近は環境保護や自然素材のブームにより再び注目が集まっています

施工の際は水で練って使うのですが、珪藻土自体に粘度があまりないのでノリや藁などの植物性の繊維を混ぜて塗っていきます。

普段のメンテナンス方法はとても簡単で、こまめにやることで美しさを保つことができます。

汚れたときの落とし方

・消ゴムで落とす

・メラミンスポンジで軽くこすって落とす

・サンドペーパーで削り落とす

・部分的に塗り直す

・少し頑固な汚れは、塩素系漂白剤を水で薄めたものを布に染み込ませて拭く

※酸性の洗剤は厳禁です。漆喰は強アルカリ性なので壁が溶けてしまいます

【漆喰風なら「ジョリパット」で費用を抑えられる】

塗り壁は、サイディングよりトータルコストを落とすことができますが、左官職人が一から作り上げるので日数・技術料・人件費が価格の大半を占めます

特に、今は左官職人の数が少ないので、腕の良い職人さんを見つけるのはなかなか難しいです。

もし職人さんが見つかったとしても、最近の塗り壁ブームでたくさんの案件を抱えていたりするのでその分金額も上がる傾向があります。

そのため、サイディングに比べると相場が当てにならない部分があるのです。

そこで、なるべく費用を抑えて塗り壁にしたい方におすすめなのが、「ジョリパット」です。

ジョリパットはヨーロッパ発祥の外壁仕上げ材で、塗料に砂を混ぜたものを壁に塗っていきます。

仕上げ方法にバリエーションがあり、コテやローラーのほか、スプレーで吹き付けて使うこともできます。

ただし、メンテナンスには注意が必要です。

塗り替え時の高圧洗浄後の乾燥不足が原因で、かなりの確率で塗膜が膨れる現象が起きています。

塗料はジョリパット専用のものを使いましょう。

※ジョリパットについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい

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珪藻土壁とは

珪藻土は藻の化石でできており、採掘後に高温で熱して細かく粉砕したものが主原料です。

見た目は珪藻土バスマットが近いでしょう。

火や熱に強く、耐火性・防火性があるので、古くから耐火レンガや七輪の原料として使われていました。

また、中性なので着色しやすいのも特徴です。

最近のバスマットもいろんな色がありますよね。

漆喰と珪藻土について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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サイディングを塗り壁にするには?

基本的には、現状のサイディングの上に塗っていくことになります。

下に一般的な工程を載せておきますね。

※既存のサイディングに塗っていく工法です。

1.補強処理

・目地や窓の劣化したコーキングの打ち替え

・ひび割れ部分のコーキング処理

2.下地の清掃と洗浄作業

・サイディングの表面を研磨・洗浄

洗浄が甘いと数年後の剥離の原因になります。

3.樹脂モルタルを全面に塗る

凹んだ部分を特殊な樹脂モルタルで埋めて表面を平らにします

4.下地用の樹脂モルタルを全面に塗る

弾性のある特殊な樹脂モルタルを均一に塗ります。

*サイディングと仕上げ材の密着を高める役割があります

5.仕上げ材をコテ塗り

コテ塗りパターンは左官職人それぞれの個性が出ます!

一般的には2回塗りますが、塗り残しを防ぐために3回塗る職人さんもいます。

6.デコレーション

タイルや貝殻を貼ったりしてオリジナルの塗り壁にすることもできます。

はるこ
デコレーションできるの!?貝殻貼ってみたーい!
あつし
・・・

業者とのトラブルを事前に防ぐ方法3つ

外壁塗装は、トラブルの80%が下地の仕上がりの失敗といわれています。

下地の調整を重視した工事内容かどうかは、見積りで確認することができますよ。

その他の注意点を下に挙げてみますね。

1.デザインや色味は細かく打ち合わせる

必ずサンプルで確認しましょう。

技術があると言っても、必ずしもあなたの感性と合っているとは限りません。

特に色は理想の色味よりも少し暗めの色を選ぶと良いですよ。

サンプルの大きさでは気にならなくても、実際に壁全体に塗ると色の主張が強くなります。

「外壁は汚れるもの」という認識で、あらかじめ汚れが目立ちにくい色を選んでみるのもいいですね。

2.施行中にも顔を出して改めて細部の確認をしましょう

入念に打ち合わせていても思い違いが生じることもあります。

やり直しになると更に費用が増えることにもなるので、任せっきりにしないようにしましょう。

3.使用する建材や材料の知識があった方が良い

外壁材に何を使っているかで工程や材料の配合などが変わります。

既存の外壁材が分からないときは、建築図面を確認または建てた会社に聞いてみましょう。

細かく調べる必要はありませんが、知っておいた方が今後何かあった時にも対応しやすくなります。

外壁を塗り壁にするとメンテナンス費用が安くなるのまとめ

メンテナンス費用
  • サイディングは10年単位で塗り替え又は張り替えが必要(1回あたり150万円~300万円
  • 塗り壁は10年~20年単位で塗り替えが必要(1回あたり60万円~80万円

漆喰壁と珪藻土壁の魅力
  • 漆喰壁は日本を代表する伝統素材で、白い見た目は高級感がある
  • 珪藻土壁は耐火性・防火性に優れており、様々な色が楽しめる

工事が成功するかどうかのカギは、施工前の調査や診断、施工中の現場判断にあります。

施工して間もない頃(1年以内)に、大きなひび割れや色ムラが発生するようであれば工事に問題がある可能性があります。

施工した業者にメンテナンスしてもらいましょう。

セルフメンテナンスは、工事の時に余った材料をもらっておいて使うといいですよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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