ヨーロッパのお屋敷のような煉瓦の外壁は目を惹きますよね!
日本に居ながら、西洋の雰囲気が感じられる煉瓦は素敵だなと思います。
けれど、いざリフォームするとなると、
「どんな種類があるのか、よくわからない。」
「お金がかかりそう…」
こんな声が聞こえてきそうです。
憧れはあるけど…敷居が高く感じるリフォームかもしれませんね。
そこで、今回は、この2点についてご紹介したいと思います。
- 煉瓦リフォームの種類について
- リフォーム費用を抑えるコツ


今回は4種類の方法を紹介していくよ。
■目次
煉瓦の外壁ってどんなものがあるの?

煉瓦の外壁には本物の煉瓦を使ったものと煉瓦調のもの、大きく2つの種類があります。
本物の煉瓦を使ったものとしてはスライス煉瓦や積み煉瓦があります。
煉瓦調の外壁としては煉瓦調タイルや煉瓦調サイディングがあります。
1.本物の煉瓦を使ったもの | 1)スライス煉瓦 | ![]() |
2)積み煉瓦 | ![]() |
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2.煉瓦調の外壁 | 1)煉瓦調タイル | ![]() |
2)煉瓦調サイディング | ![]() |
本物の煉瓦を使ったもの
1)スライス煉瓦
これはブロック煉瓦を薄くカットしたもので、積み上げるのではなく貼り付ける方法で施工します。
本物の煉瓦を使うので、煉瓦調タイルより価格が高めで割れやすい性質があり、施工にも十分な技術が必要です。
煉瓦調タイルより重く、剥がれ落ちる可能性もあるので、DIYはあまりおすすめできません。
外壁面積が150㎡の場合、スライス煉瓦の施工費用は300万円程度です。
2)積み煉瓦
引用:外壁塗装ほっとらいん
これは本物のブロック煉瓦を使って、職人が1つ1つ手作業で煉瓦を積み上げていく伝統的な工法で施工します。
積み煉瓦は厚さがあり、既存の外壁にもたせかけるように施工すると、壁に負担がかかってしまいます。
そこで既存の外壁から離して、新しい外壁の基礎を作ることになります。
とても大がかりな工事になるものの、丈夫な構造のため200年はもつとも言われています。
ただ、その分施工する外壁面積が150㎡の場合でも、施工費用は500万円程度かかります。
積み煉瓦を施工できる業者は限られており、取り扱う煉瓦の種類も決められていることがほとんどです。
使用したい煉瓦がある場合は、必ず業者と相談しましょう。
構造的にも丈夫で、見た目がおしゃれな積み煉瓦ですが…
・煉瓦自体の価格が高い
・工期が長くなり、施工費用も高くなる
最近は煉瓦調タイルやサイディングボードを使う、手軽で費用を抑えた外壁リフォームを選ぶ方が増えています。
煉瓦調の外壁
1)煉瓦調タイル

引用:外壁塗装ほっとらいん
見た目が煉瓦のタイルを壁に貼り付けていく施工方法です。
通常の煉瓦より軽くて薄いので施工がしやすいのが特徴です。
30年〜50年持つと言われています。
煉瓦調タイルには2つの種類があり、モルタルなどの壁に貼り付けていく湿式工法の煉瓦タイル。
サイディングボードに引っ掛けて設置する乾式工法の煉瓦タイルがあります。
セメント+砂+水を混ぜたものです。煉瓦の目地や接着剤として使われます。
施工する外壁面積が100㎡の場合、費用は約120万円~170万円程度です。
2)煉瓦調サイディング

引用:外壁塗装ほっとらいん
サイディングとは外壁に貼る仕上げ用の板材を指します。
一枚ずつ貼る煉瓦調タイルとは異なり、煉瓦調サイディングは板材を張りつける工法で施工します。
既存の外壁の上から重ね張りする方法、または既存の外壁材をはがして張り替える方法があります。
板材に煉瓦の模様を入れるので「煉瓦のざらっとした質感がいい」という方には向きませんが、
- 工期を短くしたい
- リフォーム費用を抑えたい
- 本物の煉瓦でなくてもOK!
という方にはおすすめです。
外壁面積が100㎡の場合、費用は約55万円~64万円といわれています。
ただし、サイディングは10~20年ごとに定期的なメンテナンスが必要になってきます。
- ボードの境目がひび割れる、細くなる
- サイディングボード自体が反る・欠ける・割れる
- レンガ模様の色褪せ、カビの発生など
煉瓦の色味と種類
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【赤茶系】
煉瓦といえばこの色。 土の温かみが感じられます。 目地の色によって、様々な表情を楽しむことが可能です。 |
【素焼き系】
ピンク〜薄いオレンジ色。 茶系より柔和な雰囲気に仕上がります。
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【グレー系】
淡くやさしい印象に。 涼しげ、モダンな雰囲気を出すにはうってつけです。 |
【白】
清涼感があります。 熱を吸収しにくいという特徴も。 |
引用:リフォームジャーナル
【形や目地の色・施工方法によって変わる印象】
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【深目地で仕上げる】
陰影が強くつき、奥行きのある印象。 |
【複数色の煉瓦を使う】
濃淡、色彩が異なる煉瓦を取り合わせれば、美しいモザイク模様に仕上がる。 |
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【煉瓦の形にこだわる】
角が残った煉瓦を使うと、かっちりした印象に。個体差の大きい煉瓦を使用すると味が出ます。 |
【目地の色を生かす】
目地を浅くすると、煉瓦の形が際立つ。明るい色の目地では外壁全体も明るい印象に。 |
引用:リフォームジャーナル

煉瓦の外壁リフォームの費用を抑えるコツ

デザイン面や予算の関係で、「お金のことは気になる、けれど煉瓦を使いたい…」という方もいらっしゃると思います。
費用がかさむ煉瓦のリフォームですが、外壁の一部に煉瓦を取り入れることで費用が抑えられ、外観の雰囲気も変えることができます。
外壁の一部に煉瓦を用いるときの注意点
煉瓦を使った外壁リフォームをDIYで行うのは難しいです。
慣れない高所で転落の危険があったり、接着が甘いと外壁が剥がれ落ちて、本来は必要でないメンテナンス代がかかる恐れもあります。
【煉瓦の外壁リフォーム、その他の費用は?】
足場設置 | 約9~12万円 |
飛散防止ネット | 約1万5千円~3万円 |
高圧洗浄 | 約1~3万円 |
目地補修 | 約10~30万円 |
外壁撤去 | 約10万円 |
引用:ハピすむ

外壁を煉瓦リフォームするメリット・デメリット

ここまで、外壁を煉瓦リフォームするにあたって知っていただきたい、煉瓦と施工方法についてご紹介してきました。
最後に、それぞれのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
本物の煉瓦でリフォームするメリット・デメリット
<メリット>
- 独特な質感や色合いがよく、格式高い仕上がりになる
- メンテナンスが簡単で、時間とともに味が出る
- 断熱性や蓄熱性があるため、夏は涼しく冬は温かい室内空間を作れる
- 防音性・遮音性に優れている
積み煉瓦はスライス煉瓦よりも費用はかかりますが、その分、メンテナンスや機能面でのメリットは大きくなります!
<デメリット>
- 施工費用が掛かる(特に積み煉瓦の場合)
- 施工できる業者が少なく、工事期間が長くなる
- 蓄熱性が高いため、夏場や日中は室内が暑くなりやすい
煉瓦調にリフォームするメリット・デメリット
<メリット>
- 本物の煉瓦を使わずに、煉瓦の雰囲気を演出できる
- デザインが多種多様で好きなものを選ぶことができる
- 初期費用を抑えられ、工期が短い(特に煉瓦調サイディング)
<デメリット>
- 本物の煉瓦より耐久性が劣る
- 10~20年ごとに定期的なメンテナンスが必要になる
(長い目で見るとメンテナンスの費用が負担になることもある)

煉瓦の外壁へリフォーム前に知っておきたいことまとめ
煉瓦の外壁リフォームにはいろいろ種類があり、価格にも幅があることがわかりました。

本物の煉瓦は価格が高く、施工できる業者が少ないので、リフォームを諦めようとしていた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、最近は「煉瓦調タイル」や「サイディングボード」などもあります。
価格を抑えつつデザインの多様性を兼ね備えたリフォームも可能になりました。
煉瓦の色味や目地の深さを変えるだけで、全体のイメージや印象が変わります。
工夫次第で、憧れていた外壁の煉瓦リフォームも実現することができますよ!
レンガタイルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみて下さいね。

詳しくは、こちらをご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。