住宅の外壁は家の顔とも言えます。外観を美しく見せる大事な部分ですね。
外壁は、風雨や太陽光線、気温の変化などの影響で汚れや劣化が進みやすい環境さらされています。
時間がたつとヒビが入ってしまったり、色が褪せて美しさがなくなってしまうのです。
外観だけではなく、家の寿命を短くしてしまいます。
そこで外壁を塗装でリフォームをしたいと検討されている方も多いと思います。
でも…
「外壁の塗装っていくら位掛かるのかしら?」
「料金を抑えるためにどんなところに頼めばいい?」
と、お悩みではないでしょうか?
そんなお悩みを解決するために、外壁塗装の費用を調べました!
費用がどれくらいかかるのかを知っておけば、安心してリフォームができますね。
塗装のリフォームで外観を美しく保ち、住宅の寿命を伸ばし快適な生活を送りましょう。
■目次
外壁塗装の総料金と内訳

住宅工事の中でも外壁塗装は値段がわかりづらい工事の一つです。
いったい一軒につきいくらくらい料金がかかるのか気になる方は多いでしょう。

延べ床面積 | 平均単価 | 坪単価 |
20~29坪 | 994,793円 | 34,303~49,740円 |
30~39坪 | 1,061,247円 | 27,211~35,375円 |
40~49坪 | 1,195,375円 | 24,395~29,884円 |
50~59坪 | 1,427,172円 | 24,189~28,543円 |
60~69坪 | 1,716,563円 | 24,878~28,609円 |
引用:外壁塗装110番


もちろん上にあげた例は一つの例です。
実際は以下の要素で料金が変わります。
- どの塗料を使うか
- どれくらい痛みがあるのか
- 工事内容
- 足場の組みやすさ

外壁塗装の費用内訳は、主に「塗料代」「足場代」「工事代(人件費)」「業者の利益」です。

引用:リフォームジャーナル

塗料代
塗料にはさまざまな種類があります。
塗料を選ぶときには、費用単価だけでなく、耐久年数もいっしょに考えましょう。
外壁塗料 | 耐用年数 | 平米単価相場(3回塗り分) |
アクリル系塗料 | 4~7年 | 1,000~1,200円 |
ウレタン系塗料 | 6~10年 | 1,800~2,000円 |
シリコン系塗料 | 8~15年 | 2,500~3,500円 |
ラジカル系塗料 | 8~15年 | 3,500~4,000円 |
ピュアアクリル塗料 | 12~15年 | 3,500~4,500円 |
フッ素系塗料 | 15~20年 | 3,500~4,500円 |
セラミック塗料 | 10~15年 | 5,000~5,500円 |
光触媒塗料 | 10~15年 | 5,000~5,500円 |
遮熱系塗料 | 15~20年 | 5,000~5,500円 |


基本的には耐久年数が高いほど価格も高く、耐久年数が低いほど価格も低くなります。
耐久年数の高い塗料を選べば、一時的には費用がかかるものの、長いスパンで考えれば塗り替えまでの期間が長くなるため、結果的にはお得になることもあります。
足場代+施工費

塗装工事の料金は足場、施工費(養生・高圧洗浄・下処理・付帯部分)に分けられます。
【1.足場】
足場は、外壁塗装をする場合に必ず組まれるものです。
自社で足場を持っていて自社で組む場合と、他の足場専門業者に組んでもらうのでは費用が異なってきます。
ここで説明するのは、一般的に自社で足場を持っていて、自社で組み立てをする場合の単価相場になります。
工事内容 | 30坪の住宅の価相場 |
---|---|
足場 ※2階建住宅と比べ、3階建住宅は足場代が高くなります |
18,000~24,00円 |
【2.養生】
養生は、塗装する箇所以外に塗料がつかないようにするための保護シートです。
いくら外壁がキレイに塗装できたとしても、周りに塗料が飛び散って汚してしまっては元も子もありません。
工事内容 | 平米単価相場 |
---|---|
養生 | 300~500円 |
飛散防止ネット | 100~180円 |
【3.高圧洗浄】
高圧洗浄には種類があり、通常の水圧だけで行うもの・トルネード回転がかかった機械で行うもの・薬剤を使ったものなどがあります。
工事内容 | 平米単価相場 |
---|---|
高圧洗浄(トルネード洗浄も含む) | 200~500円 |
洗浄(薬剤洗い) | 500~800円 |
【4.下処理】
下処理は主に4つの種類があります。
ケレンと下塗り以外は住宅の状況によって必要になってきます。
工事内容 | 平米単価相場 |
---|---|
ケレン
(鉄部をやすりでこすって錆や汚れを落とす作業) |
300~2,000円 |
コーキング打ち替え・打ち増し工法
(雨漏りを防ぐために隙間を埋める作業) |
500~1,200円 |
クラック補修
(壁のヒビにシーリング材を注入する作業) |
20,000~30,000円(一式) |
下塗り
(色むらを防いだり塗料との相性をよくするための作業) |
600~1,200円 |
【5.付帯部分】
外壁だけを塗装することはほとんどなく、付帯部分と呼ばれる、軒天井、破風板、雨樋なども一緒に施工します。
見積もりを取ったときに安すぎる場合は、この塗装が入っていないこともあります。
リフォーム個所 | 平米単価相場 |
---|---|
破風 | 800~1,200円 |
鼻隠し | 1,000円 |
軒天 | 800~15,000円 |
雨樋 | 600~1,000円 |
雨戸(戸袋) | 2,000~3,000円/枚 |
笠木 | 800円 |
矢切り | 200円 |
鉄部(庇) | 1,500~1,800円 |


引用:株式会社プラニング・K
【6.防水工事】
住宅に雨が浸水しやすい場合には必要になってきます。
工事内容 | 平米単価相場 |
---|---|
ウレタン・FRP防水
(ベランダ・バルコニーから雨水を侵入させないための工事) |
4,500~8,000円 |


業者の利益
料金の内訳のうち、20%~30%程度が塗装業者の売上に対する利益率です。


地域の塗装業者に直接依頼する場合は、地域の塗装業者に直接外壁塗装の工事費を支払うことになります。
一方で、リフォーム総合店やハウスメーカー、工務店、訪問販売店などに外壁塗装を依頼する場合には、実際の工事には地域の塗装業者が介入(下請け)していることが多いです。
その場合、依頼したリフォーム会社へ仲介料が発生することがあります。

引用:外壁塗装パートナーズ


外壁塗装の工事にはどのようなものがあるのかを知ることは、正しい費用で工事を依頼する上で必要です。
安心・納得して業者を選ぶ材料になります。
外壁塗装の料金・具体例


【外壁の例1】
外壁の塗装面積123㎡(33坪)・シリコン系塗料・2階建て
項目 | 面積 | 平米単価 | 合計 |
---|---|---|---|
外壁塗装 | |||
足場 | 123㎡ | 800 | 98,400 |
高圧洗浄 | 123㎡ | 200 | 24,600 |
養生 | 123㎡ | 350 | 43,050 |
飛散防止ネット | 123㎡ | 150 | 18,450 |
シーリング:打ち換え | 28㎡ | 900 | 25,200 |
下地補修 | 20,000 | ||
下塗り(シーラー) | 123㎡ | 800 | 98,400 |
シリコン系塗料 | 123㎡ | 2,000 (中塗り・上塗りの合計2回) |
246,000 |
軒天 | 22㎡ | 500 | 33,000 |
破風 | 41㎡ | 900 | 36,900 |
雨戸戸袋 | 21枚 | 1,500 | 31,500 |
雨樋 | 63㎡ | 300 | 18,900 |
廃棄物処理・ゴミ処理・雑費 | 20,000 | ||
合計 | ¥714,400 |
【外壁の例2】
外壁の塗装面積130.0㎡(35坪)・フッ素系塗料・2階建て
項目 | 面積 | ㎡単価 | 合計 |
---|---|---|---|
足場 | 130㎡ | 650 | 84,500 |
飛散防止ネット | 130㎡ | 150 | 19,500 |
バイオ洗浄 | 130㎡ | 300 | 39,000 |
養生 | 130㎡ | 300 | 39,000 |
下塗り(微弾性フィラー) | 130㎡ | 700 | 91,000 |
フッ素系塗料 | 130㎡ | 2,600 | 338,000 |
破風 | 42㎡ | 1,200 | 50,400 |
軒天 | 20㎡ | 2,500 | 50,000 |
雨樋 | 65㎡ | 500 | 32,500 |
廃棄物処理・ゴミ処理・雑費 | 20,000 | ||
合計 | ¥763,900 |

でも、自分がリフォームするとき見積もりの料金が適正かどうかわかりやすくなるわね
業者によって見積の工事内容が「一式」「その他工事など」とひとくくりで書かれ、よくわからないことがあります。
そのような見積もりの場合には、工事の詳細について確認しましょう。
安心して業者に外壁塗装を頼むために


どうやって業者を選んだらいいのかしら?
業者選びのコツ

【ハウスメーカー】
他の業者と比較するとハウスメーカーは知名度が高いという点が一番のメリットです。
自宅をハウスメーカーで建てて、営業マンのアフターフォローもしっかりしていると感じている方は、ハウスメーカーに依頼すると思います。
ハウスメーカーは自社で塗装職人を雇っておらず、契約している下請けの塗装専門業者に工事を依頼しています。
外壁塗装工事の費用は基本的な費用の他に、営業マンの人件費や広告宣伝費、会社利益などの中間マージンが上乗せされます。
同じ工事でも割高になってしまうのがデメリットとして挙げられます。
【工務店、リフォーム会社】
工務店もリフォーム会社も知人からの紹介やもともと地元にある会社だからという理由で信頼度が高いのがメリットです。
工務店もリフォーム会社もハウスメーカー同様、契約している下請けの塗装専門業者に工事を依頼しています。
費用が少し割高な会社も多いようです。
【塗装専門店】
専門業者が直接外壁塗装工事を行うため、中間手数料が発生しません。
ですので、比較的価格を安く抑えることができます。
また、塗装に関する知識も豊富で、その専門業者の方が直接現場に入ることもあります。
営業マンがいない場合は、ご近所への配慮への不安や、会社の評判がわからずに不安になる方もいます。
その会社の施工実績やお客様の感想などで、その会社の職人さんの経験、社長の人柄などを確認してから依頼しましょう。

外壁塗装の料金相場と業者の選び方のまとめ
外壁塗装の料金相場と業者の選び方をまとめは以下の通りです。
塗料や材料工事費用を入れて、30坪の住宅で60~120万が相場 ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、塗装専門店が知名度が高く、専門店なのでおススメ 初めて外壁塗装をしようと思っている読者様は、お家に一体何が起こっているのか分からない気持ちで、不安やストレスも抱えていると思います。 どんな工事に、どれくらい料金が掛かるか知っておくと、読者様のお家の見積もりが適切かわかります。 なので、業者を選ぶ時も不安がなくなりますね。 読者様の快適でストレスのない生活を得られる情報になると幸いです。 詳しくは、こちらをご覧ください。 最後まで読んでいただきありがとうございました。