2020年、蓄電池の需要が高まってきていることをご存知ですか?
太陽光発電と連携することで買電を減らし、災害時にも大いに役立つことで注目されています。
また、2019年問題で蓄電池導入をお考えの方も多くいらっしゃると思います。
買電価格が大幅に下がり、どう対応すれば良いか悩んでいませんか?
現在、蓄電池を利用した電気の新しい活用方法が普及しつつあります。
この記事では蓄電池の導入に伴う費用や蓄電池を選ぶ時のポイントを紹介します。
太陽光発電は持っているけど蓄電池はまだ設置していない、という方も是非読んでみてください。

■目次
【2020年度版】太陽光蓄電池の導入に伴う価格相場

蓄電池の導入費用は本体価格だけではありません。
設置費用や電気工事費なども必要です。(20万円~)
その他、蓄電池を設置するための基礎工事などがかかってくる場合もあります。
設置にかかる総額
4人家族の場合家庭用蓄電池の一般的な容量の5kWh〜7kWhで、工事費も含め総額150万円~250万円ほどかかる予想です。
施工業者により価格差がありますので複数社で見積もりを取ることをおすすめします。
蓄電池を選ぶ前にチェックしたいこと
1.蓄電容量
家族構成やライフスタイルにより必要な容量を把握することが重要です。
例えば4人家族の1日の電気使用量は、だいたい10kWhです。
停電時の必要最低容量は7kWhほどになり、24時間程度は大丈夫ではないかと思います。
家庭用蓄電池の一般的な容量も5kWh〜7kWhとされています。
2.サイズ
最近は室外機程度の大きさのものも多いですが、室内・室外ともに設置場所を検討する必要があります。
また重さも50kg以上あるので考慮しておきましょう。
3.寿命
蓄電池は充放電を繰り返し劣化していきます。
蓄電池の寿命の目安は10~15年程度です。
充放電できる回数はある程度分かっていますのでメーカーに確認しておきましょう。
また部品の交換なども視野に入れる必要があります。
4.保証
保証期間や補償内容をチェックしましょう。
メーカーにより違いがあるので注意が必要です。
各メーカーの蓄電池の特徴と費用

蓄電池の価格は容量とその性能で決まります。
「ハイブリッド型」と「単機能型」などの性能差も確認しておきましょう。
「ハイブリッド型」
太陽光発電との連携を自動で行い余剰電力のロスを減らす。
太陽光発電と蓄電池を同時購入する場合はこちらがおすすめ。
「単機能型」
単独で動き、電気の出力は一定。「全負荷型」が多く停電時に性能を発揮する。
太陽光発電はすでに持っていて、蓄電池を後付けしたい方向け。
参考:3.2Kwhの場合、機器合計300wの電力だと9時間連続使用可能。
各メーカーともに4人家族の一般的な容量5kWh〜7kWhの想定で選んでいます。
容量が足りない場合がありますので比較検討してみてください。
パナソニック
蓄電池ユニット

引用:panasonic
形名 | LJB1256 |
公称容量(定格容量) | 5.6kWh |
バッテリー | リチウムイオン |
設置場所 | 屋内 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 480 ×230× 610mm |
質量 | 約68kg |
蓄電システム含む 希望小売価格2,100,000円(税抜)
- 創蓄連携システムで省エネ
- ライフスタイルに合わせて選べる運転モード
シャープ
蓄電池本体

形名 | JH-WB1921 |
公称容量(定格容量) | 6.5kWh |
バッテリー | リチウムイオン |
設置場所 | 屋外・屋内兼用 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 560 × 320 × 575mm |
質量 | 約74kg |
引用:SHARP
蓄電システム含む 希望小売価格2,380,000円(税抜)
- 「電力見える化システム」
- 12000回の充放電を繰り返しても70%の容量を維持できる
京セラ
マルチCDリンクタイプ

形名 | LBN-0650 |
公称容量(定格容量) | 6.5kWh |
バッテリー | リチウムイオン |
設置場所 | 屋外・屋内兼用 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 452×120×656mm |
質量 | 52kg |
引用:kyocera
蓄電システム含む 希望小売価格2,700,000円(税抜)
- 多彩な運転モード
- 省スペース設計
ニチコン
単機能蓄電システム

形名 | ESS-U3S1 |
公称容量(定格容量) | 4.1kWh |
バッテリー | リチウムイオン |
設置場所 | 屋外 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 740×300×650mm |
質量 | 77kg |
引用:nichicon
蓄電システム含む 希望小売価格998,000円(税抜)
- 世界的な蓄電池メーカー
- エアコン室外機と同程度の大きさでコンパクト
オムロン
蓄電池ユニット

形名 | KP-BU65-A |
公称容量(定格容量) | 6.5kWh |
バッテリー | リチウムイオン |
設置場所 | 屋内 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 452×120×656mm |
質量 | 52kg |
引用:omron
蓄電システム含む 希望小売価格2,660,000円(税抜)
- 長寿命(約15年)
- 暮らしのスタイルに合わせて使い分ける3つの運転モード
蓄電池の導入が増えているのはなぜ?

なぜいま導入が増えているのでしょうか。
それは以下のような原因が考えられます。
2019年問題
2009年に開始した「10年間固定で電気を高額買取をする制度」を利用していた人たちが2019年に次々と終了を迎えています。(卒FITとも言います)
この10年を過ぎて高額買取が終わっても、作られ続ける電気の使い道をどうするのか、という問題です。
こちらの問題に対して、各電力会社の買取価格は大きく下がっています。
そこで出てきた選択肢が、電気を自家消費して買電を減らすようにする方法です。
蓄電池補助金交付
SII(環境共創イニシアチブ)から交付される「災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業比補助金」から最大60万円の補助があります。
しかし交付数には限りがあり、受付満了時は早期に締め切られるため注意が必要です。
蓄電池導入予定の方は早めにチェックしておきましょう。
補助金額は蓄電池の種類や容量により変わります。
また、補助が出るのは「10kw未満の太陽光発電を設置している、もしくは設置する」場合のみです。
そして「補助金の交付が決定してから蓄電池の発注をする」ようにしましょう。
申請より先に発注を完了してしまうと補助金の対象から外れるため要注意です!
地方自治体の補助金もありますが、お住まいの地域によってはこの制度がない場合もあります。
補助金についてはどちらも同時に受け取れますので申請をお忘れなく。
災害による需要
近年、地震や災害で大規模停電が起き需要が高まったといわれています。
災害対策のひとつとして導入していると安心ですよね。
だって電気の買取価格0円なんてひどいじゃない。 500万円ぐらいするらしいけど電気が自給自足できるなら安心だわ。

蓄電池の役割

太陽光発電は発電し、蓄電池は電気を貯める役割になります。
蓄電池の充放電を繰り返し使うと、徐々に蓄電容量が減り性能が低下するので、劣化したら交換が必要となります。
現在使用される蓄電池はリチウムイオン電池が主流です。
リチウムイオン電池は寿命が長く、PCや携帯のバッテリーなどにも使用されています。
蓄電池の種類
蓄電池には以下のような種類がありそれぞれに特徴があります。
系統接続型(定置型)
太陽光発電と連携可能で大容量。
さらに「全負荷型」と「特定負荷型」があり、「全負荷型」は停電時、家のすべての電気を賄うことができます。
しかし、蓄電池の電気を早く使い切ってしまうデメリットもあります。
「特定負荷型」はあらかじめ選んでおいた家電のみにしか電気を送ることができませんが、長く使うことができます。
コンセント接続型(ポータブル型)
工事不要で簡単に使えますが太陽光発電との連携は不可です。
容量は少なく、使用できる家電も限られており、200Ⅴのクッキングヒーターやエアコンは動かすことができません。
価格は定置型に比べると安価です。
蓄電池の寿命
蓄電池の主流であるリチウムイオン電池の寿命は約10~15年(4000サイクル)と言われています。
頻繁に充放電を繰り返さない場合は10~15年が目安です。
充電状態が0%→100%→0%と移行すると1サイクルと数えます。
各メーカーが目安を設定しているので参考にしてみましょう。
蓄電池の寿命を延ばすためには、使用方法が大切です。
高額な設備ですので少しでも長持ちさせるよう工夫して使いましょう。
- 50%程度の蓄電量を維持しつつ使う。
- 容量を超えて充電しない。
- 高温になる場所に設置しない。
蓄電池のメリット・デメリット
太陽光発電と連携することで最大のメリットが得られます。
こちらは連携した場合についてご説明します。
停電時に使えるので災害時にとても強いです。
太陽光発電で作った電気を自家消費できるので買電よりかなりお得になります。
深夜プランの電気を活用することができます。
深夜の安い電気料金で蓄電池で電気を貯めておき、それを昼間使うことで電気料金がお得になります。
初期費用が高い。
リチウムイオン電池はコストがかかります。
寿命は10年前後といわれ、リチウムイオン電池や部品の交換が必要です。
天気が悪い日は発電できないため要注意です。
太陽光発電についてはこちらで詳しく説明しています。
太陽光蓄電池の設置にかかる費用は?まとめ
気を付けなければならないポイントを中心にまとめました。
補助費用について
補助金の交付が決定してから蓄電池の発注をする。
受付の早期終了が考えられるため申請は早めに出す。
設置費用について
本体価格+設置費用+電気工事費がかかるので複数社で見積もりを出す。
蓄電池の選択
容量、サイズ、寿命、保証さらにメーカーの特徴も踏まえてよく検討する。
便利だけど高額な蓄電池を少しでもお得に導入したいですよね。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
こちらでも蓄電池についての記事があります。是非ご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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