外壁の大敵は3つあるのを知っていますか?
それは「紫外線」「雨水」「太陽熱」です。
そして、これらの大敵から外壁を守っているのは表面を覆っている「塗料」なんです。
さらに、その塗料には耐久年数があることを知っていますか?
外壁は、塗料の耐久年数に応じて定期的に塗り替えることが重要です。
もし、外壁の劣化が激しい場合は全面塗り替えになってしまうこともあります。
そうなると、費用は塗り替え工事の2倍~3倍に!
でも、定期的に塗り替えを行うとメンテナンス費用が安く済むんですよ。
売却予定のある方には資産価値を上げることにもなるので、ぜひやるべきです。
今回は、塗料の必要性についてその中身や役割、塗料の種類についてお話します。
■目次
外壁塗装に使う「塗料」ってどんなもの?

外壁塗装は、簡単に言うと今ある壁の上に新しい塗料を塗りなおす作業です。
(劣化状況によっては塗り替えだけでは対応できないこともあります)
でも、「塗料」って具体的に何なんでしょうか。気になったので意味を調べてみました。
塗料とは、対象物を保護・美装、または、独自な機能を付与するために、その表面に塗り付ける材料のこと。
引用:Wikipedia
保護するだけでなく、美しさやそれを保つための機能を持たせたりいろんな役割があるんですね。
では、外壁塗装の塗料の役割は何なのでしょうか。
外壁塗装の3つの役割
外壁塗装には3つの役割があります。
- 美しさを保つ
新築の時のような美しい外観を保ちます - 耐久性の向上
塗料で壁面を保護することで、外壁だけでなく建物自体の寿命を延ばしてくれます - 汚れを防ぐ
多くの塗料にはあらかじめ汚れを防ぐ機能が含まれています
外壁が汚れにくくなるので、美しい壁面を保てます
ただ表面をきれいにするだけでなく、建物の持ちを良くしたり汚れからも防いでくれているんですね。
次は塗料の中身についても調べてみました。
塗料の中には何が入っているの?

引用:ハレイエ
塗料の中身は、塗膜成分と揮発成分の2つに分けられます。
塗膜成分は、耐久性に関わる成分や色・ツヤ・粘度をつけるものなどが含まれています。
揮発成分は塗料の6割~8割を占めていますが、蒸発することで塗膜成分を密着させる働きがあります。
また塗料を塗りやすくするためにも重要な役割をしています。
外壁塗装は耐久年数を目安に行う

ここまでで塗料にはいろんな役割があることが分かりましたが、塗料には耐久年数があります。
つまり、1回塗っただけではその機能が永遠に続くわけではないのです。
では、塗料はいったい何年もつのでしょうか。
調べてみると、塗料の耐久性に関わる成分の種類によって耐久年数が変わることがわかりました。

引用:東洋コウケン株式会社
シリコン系塗料であれば、前回の塗装から10年~15年の間を目安に再塗装します。
耐久年数は、実際には立地や環境で変わることがあるので、参考程度に見てみてください。
料金の高い・安いの違いは何?
塗料の金額は、主に上記の耐久性に関する塗料の種類によって高いもの・安いものがあります。
その違いをもっと分かりやすく言うと、「対候性(気候に耐える力)」です。
外壁は、紫外線や風雨などの天候に日々さらされています。
なかでも、安い塗料ほど傷みが早く出やすくなりチョーキング現象(外壁を手で触ると白い粉がつく)はその代表例です。
そうなると、塗料の効果が無くなってきているので再塗装の必要があります。
逆に、再塗装までの期間が長くなるものほど金額が高くなります。
さらに、下塗り材(密着性を高めるために既存の外壁の上に塗るもの)の影響も受けるので、高い塗料を選べは良いというわけでもありません。
実際に塗料を選ぶ時は業者とよく相談して決めましょう。
迷ったときはシリコン系塗料がおすすめ
シリコン系の塗料は現在、戸建てやマンションなどさまざまな建物に広く使われている塗料です。
以前はウレタン系の塗料が主流でしたが、値段があまり変わらなくなったため使用頻度は少なくなっています。
なんといっても、耐久性はアクリル系・ウレタン系の約1.5倍もあるんです!
だから、とてもコストパフォーマンスの良い塗料なんですよ。
これから外壁塗装される方は、最低でもシリコン系以上の塗料がおすすめです。
といっても、主流だけあって各メーカーから様々なシリコン系塗料が出ています。
決めるときは、建物の環境や用途、こちらの希望などを含めて選択しましょう。


塗料の選び方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
外壁塗装に向いている季節がある?

「外壁塗装に最適な季節なんてあるの?」
「塗装って年中やってるイメージがあるんだけど・・・?」
と、思われる方も少なくないでしょう。
外壁塗装は、特に空気が乾燥している春(3月~5月)と秋(9月~11月)がおすすめなんです。
塗料は、中に含まれている揮発成分(水やシンナーなど)が乾燥(蒸発)する時に外壁に密着していきます。
梅雨時など湿気が多い季節の塗装は結露が起きやすく、外壁と塗料が十分に密着できません。
「じゃあ梅雨明けならいいの?」
と思うかもしれませんが、それも微妙なんです。
というのも、夏になって外気温が高くなると、乾燥する前に暑さで塗膜にポツポツと小さな穴が開いてしまうのです。


外壁と屋根の塗装はセットでやるもの?

一般的に、外壁塗装する時は屋根の塗装も一緒に行います。
そうでなければ、足場代で毎回20万円~25万円くらいかかるので別々に塗装するのはおすすめできません。
もし、外壁と屋根で塗料の耐久年数が大きく違う場合(10年以上)には別々でも構いません。
また、外壁・屋根塗装を行うと自治体から補助金が出る場合があります。
リフォームによって一定の耐震・耐久・省エネ性を備えていることがを条件に、リフォーム費用の1/3、一戸あたり最大100万円が補助されます。
補助金について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
外壁塗装に必要性はある?のまとめ
- 美しさを保つ
- 耐久性の向上
- 汚れを防ぐ
- アクリル系塗料 3年~6年
- ウレタン系塗料 5年~10年
- シリコン系塗料 10年~15年
- フッ素系塗料 15年~20年
いざ塗装!となったときに意外と盲点なのが、「養生」なんです。
工事中は塗料の飛び散り防止のために養生するのですが、窓を開けることができなくなります。
特に、梅雨時の工事は雨で作業が長引くことがあるので、その間窓が開けられないのは不便ですよね・・・
日程を組む際にはご注意ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

詳しくは、こちらをご覧ください。